本日は「オンライン彩の国進学フェア」の開催日。オンラインなので来場者はいない。
 大宮ソニックシティの会議室を何部屋か借り切って、そこからライブ配信するという形。
 
 私は10時からオンエアに先立ち、開会(オープニング)の挨拶を述べた。
 視聴者は10時開始と思っているから、よほど気の早い人以外は見ていないだろう。
 
 視聴には事前の登録が必要だ。
 ただし、後日アーカイブがアップされると思うので、その際は登録なしに見ることができる。

 午後の部の最初に、「受験生の疑問に答えるQ&A」というコーナーを担当した。
 持ち時間は実質15分程度。
 この中で、あらかじめ視聴申込者から寄せられた質問に答えるというものだ。

 前回のプレイベントでは、録画したものを流したが、今日は生配信。
 一応、パワポのスライドを自分で作り、何を喋るかは考えて行ったが、実質リハーサルなしのぶっつけ本番だ。
 持ち時間の中で12の質問に答えた。

◆Q&Aコーナーを常設する
 さて、今日学校の先生方にお伝えしたいのは、このQ&A形式はなかなかいいよという話だ。
 この際、WEBサイト(ホームページ)に常設コーナーを作ってはどうか。

 たとえば、多くの学校が「受験生の皆さんへ」とか「中学生の皆さんへ」といったメニューを設けている。
 そこにあるのは、大体が説明会情報だ。
 他には、学校紹介動画とか、時期が来れば募集要項なども掲載される。
 そこでこの際、サブメニューの一つに「受験生の疑問に答えるQ&A」を加える。

 埼玉県教委も、今年はまだだが、毎年「入試についてのQ&A」というコンテンツを配信している。
 個人的にはかなり便利に使わせてもらっている。
 入試実施要項などを見れば分かるわけだが、いまいち分かりにくい部分はここで解決できる。
 今の時代なら、テキストだけでなく動画配信という手もある。

◆これからは毎日が説明会
 これからは毎日が説明会というのが当たり前の時代になるだろう。
 私はそのように考えている。
 GIGAスクール構想のおかげで、受け手側の環境は整った。
 まだまだ不十分な点は多いが、時間が解決するだろう。

 今までは、WEBサイトでの情報発信を熱心にやっても、果たして届くのかという不安があった。
 しかし、その不安は過去のものになりつつある。
 TwitterやインスタグラムなどSNSを併用しながら、学校サイトへの流入、誘導を図る。

 そして、学校サイトを訪ねると、そこでいつでも説明会(むろん動画)が開かれている。
 コロナで仕方なくやる時代ではなくなるのだ。

◆リアル説明会来場者は減ってもいい
 さあ、そうなると心配になるのが、リアルな対面型説明会や相談会の来場者が減るのではないかということだ。
 その可能性はある。

 だが、よくよく考えてみて欲しい。
 説明会来場者を増やすのはそれ自体が目的ではない。
 大事なのは受験生を増やすことであり、さらに言えば入学者を増やすことである。

 リアル説明会来場者が増えればそれに応じて志願者が増え、減ればその分だけ志願者が減る。
 というのは、過去モデルになるだろう。

 とりあえず行くだけ行ってみるか。
 で、行ってみたら案外良かった。
 じゃあ、ここにするか。

 こういうケースがあるのは事実だ。
 しかし、これからは学校サイトで十分な下調べをして、かなり強い意志を持ってやって来る。
 何なら、もう一般的な説明は止めて、いきなり個別相談でいい。

 今のモデルは情報が共有できなかった時代のものだ。
 だから、確実に現行モデルは廃れて行く。
 今はコロナがあるから、やむを得ずこのやり方を採るしかないと考えている皆さん。
 そうじゃないですよ。

 学校によっては、あるいはやり方によっては、学校サイト上で毎日が説明会状態を作ることにより、逆にリアルの来場者を増やせるかもしれない。
 もちろん、そうなったら、今度はリアルの説明会のやり方を変えなければならない。
 現地に来たからこそ味わえる感動。
 そういうものがないと来てもらう意味がない。

 といったことを、皆さん、一緒に考えて行きましょう。