緊急事態宣言の延長に伴い、埼玉県教育委員会は「緊急事態宣言延長後の県立学校の対応」を示した。
 県立学校の対応となっているが、小中学校は市町村教育委員会を通じて、私立学校は県総務部を通じで、ほぼ同内容の対応策が示されるのは、いつものとおりである。 

 新しく登場したのは、「教職員・生徒のワクチン接種の促進」である。
 具体的には、
 1 接種希望教職員の早期接種(特別支援学校等)
 2 生徒に対するワクチン接種への理解促進・適切な配慮
 の2点が示されている。

 これまで何度も対応策が示されたが、ワクチンに言及したのは今回が初めてだ。
 高齢者がだいたい打ち終わって、現役世代に順番が回ってきたわけである。

 私は高齢者なので、すでに2回接種済みである。
 本ブログでも報告したとおり副反応というものを全く経験しなかったわけだが、知り合いの中には相当に苦しんだ人もいた。
 副反応や後遺症が心配という方は、ご自身の判断で打たないという選択をされてもいいと思う。

 ただ今後、ワクチン接種済みの人が、旅行でも飲食でも何らかの形で優遇される事態は、高い確率で予想される。
 むろん日常生活に支障を来すような不利益を被ることはない。
 まあ、遊ぶのにやや不便という程度だろう。

 ワクチンを接種した後に、「新型コロナウイルスワクチン予防接種済証(臨時)」を渡された。
 正確には、接種券(クーポン券)などが貼られた用紙に、接種済みであることを表すシールを貼ってくれたわけだが、(臨時)というのが気になる。
 (臨時)ということは、いずれ(正式)とか(本物)の接種済証が発行されるということではないのか。
 そうじゃなければ、わざわざ(臨時)などと銘打つ必要はない。
 診察券のようなカードなのか、スマホに登録する形なのか、そのあたりはよく分からない。

 打った人は、食べて飲んで遊んでいいよということになれば、ただ注射が怖いという程度で躊躇している人も接種派に変わるだろう。
 そうやって接種を促進し、徐々に経済を回して行こうという作戦なんだろう。

 食べて飲んで遊んでの方はともかく、教職員の接種促進により子供たちにいつもの学校生活を取り戻してやれるのであれば、ないしはその一助となるのであれば、私だったら進んで打つだろうなという話である。