ホリエモンって本名なんていうんだっけ。あっ、そうだ、堀江貴文さんだ。
 話題にするときも、みんなホリエモンって呼んでるから本名忘れちまった。
 つい最近も、kindleで読んだばっかりなのに。
 
 我が闘争と言えばヒトラーしか思い浮かばんけどね。

 本のタイトルというのは著作権の保護対象にはならんのだね。
 映画や楽曲などもそうだが、中身をパクってはいけないが、タイトルはオーケー。
 で、ヒトラーじゃない方の我が闘争、なかなか面白かったよ。
 読み放題でタダだから読んだけど、金出してまで読むかと聞かれれば、それは「?」。

 前置きが長くなったが、そのホリエモンさんがYouTubeで、「楽天の成功は意外だった」という動画を出していて、その中で、「楽天というダサいネーミングだったから成功した」みたいなことを言っていた。
 お時間あれば見てもらいたいが、ホリエモンは決して楽天という企業や三木谷社長をディスっているわけではない。
 
 ただ、ダサいネーミングだから良かったというのは、ちょっと後付け感があるね。
 洒落たネーミングでも成功したんじゃないかと思う。
 たしかに、ネーミングは大事なのだが、それだけでモノやサービスが売れるわけではない。
 ダサいネーミングで成功することもあれば、お洒落なネーミングで失敗することもある。

 で、話は私立学校のクラス名(コース名)に飛ぶわけである。
 ダサい。
 分かりづらい。

 もうちょい何とかならんか。

 県内私立の大半は普通科である。
 公立と違って専門学科というのが少ない。浦和実業の商業科、埼玉栄の保健体育科、花咲徳栄の食育実践科、それに2つの音大付属の音楽科などわずかである。
 私立は1校当たりの定員が多いこともあって、かなり広範な学力層を捕捉する必要がある。
 そのためのコース分けということになろう。

 「特別進学(特進)」ないし、それに類するコース名が、現状ではもっとも広く使われている。
 「特進」の上で「特選」なども多く使われている。
 近年では、これら日本語ネームに、SやTやαなど横文字を付加する例も増えている。
 
 さらに厄介なのは、ネーミングには第1階層と第2階層があったりすることだ。
 第1階層は「国際類型」、「特進類型」、「進学類型」と比較的すっきりしているが、それぞれに第2階層があって、たとえば「進学類型」の中に「文理選抜」「文理進学」「総合進学」「アスリート選抜」「保健医療」「アート」と6つのコースがあったりする(これは浦和学院の例)。
 こりゃあ、分からんわ。
 
 たぶん、塾の先生方はその道のプロだっから全部頭に入っているんじゃないかと思うが、公立中学校の先生には無理だろう。
 むろん受験生、保護者も。

 結局のところ、昌平の「IB(インターナショナルバカロレア)」などのように異質な教育課程をとっているケースを別とすれば、「上級」「中級」「下級」ってことなんだ。
 あるいは、「国立コース」「早慶コース」「中堅大学コース」「Fラン大学コース」といった進路別のコース分け。
 しかし、「上級」ならいいが「下級」では誰も来たがらない。
 それで苦肉の策として「進学」や「普通進学」などでぼかす。
 もっと曖昧にするなら横文字つけとけ、となる。

 だが、ライブドアはうまく行かず、楽天はうまく行っていることを考えれば、意味の分からん横文字やアルファベット(時にはギリシア文字)を使うのは、そろそろ止めにしたらどうかと思う。
 他校と差別化したい気持ちは理解できるが、奇をてらうとどんどん分かりにくく、覚えにくいネーミングとなってしまう。

 楽天に戻って言えば、漢字で2文字、平仮名で4文字というところが言いやすく、覚えやすいから良かったのだと思う。
 この文字数だと、略されることなくフルネームで言ってもらえる。
 マクド、ミスド、ケンタ、ファミマと略されることはあっても、ローソンはローソン、ユニクロはユニクロだろう。
 その意味では「特進」は漢字で2文字、ひらがなで4文字で、これ以上略されることがない良いネーミングと言える。
 ただ、みんなが使っている。

 ウラガク
 ウラジツ
 シュクトク(シュクヨノ)
 ショーチ
 トクハル
 キョーエイ

 長いのはみんな縮めて呼ばれるし、縮めて語られるんだ。
 だったら、ダラダラ長いのにしないで、最初から短いのがいい。
 今度ネーミングを考える時は、お洒落がダサいかも大事だが、「短く覚えやすく、省略されない」も考慮したほうがいい。