埼玉県公立高校の令和5年度募集人員が、6月20日発表された。
「令和5年度 埼玉県公立高等学校第1学年及び専攻科第1学年並びに県立中学校第1学年生徒募集人員」
 

 募集を行う学校は137校である。
 飯能と飯能南、児玉と児玉白楊の統合により139校から137校となった。

 総募集人員は3万6400人である。
 前年の3万7120人より720人減った。

 募集人員減を行うのは15校であり、計600人の減である。
 (これに加え、統合による募集減が120人)
 募集減を行うのは次の各校である。

 上尾鷹の台 240人→200人
 朝霞    360人→320人
 浦和北   360人→320人
 大宮東(普)280人→240人
 桶川    320人→280人
 春日部女子(普)280人→240人
 川口    360人→320人
 川越西   360人→320人
 越ケ谷   360人→320人
 志木    280人→240人
 庄和    200人→160人
 草加南(普)280人→240人
 富士見   240人→200人
 狭山経済・会計 80人→40人
 所沢商業・ビジネス会計80人→40人

 以上15校、いずれも40人減である。
 専門高校である狭山経済と所沢商業を除いた普通科13校は、前年(令和4年度)に各40人の募集増を行った学校であるから、前前年に戻した形となっている。

 前年に40人の募集増を行った学校のうち、今回元に戻らなかったのは次の学校である。
 朝霞西 360人
 伊奈学園800人
 熊谷西 280人
 所沢西 360人

 飯能新校については、従来の飯能240人、飯能南・普通科120人、飯能南・スポーツコース40人を単純合計すれば400人募集となるところだが、飯能新校・普通科の募集は280人と、大幅に減少している。
 児玉新校については、従来の児玉・普通科40人、児玉・体育コース40人、児玉白楊160人(4科各40人)の合計240人がそのまま新校に引き継がれる形となっている。
 
 今回募集減となった学校の中には4年度入試で定員割れを起こしていた学校や、定員ぎりぎりの低倍率だった学校もある。
 仮に前年度と同じ受検者数であった場合、5年度の倍率がどうなるかを試算してみた。
 数字は左から順に5年度の募集人員、4年度の実受検者、5年度想定倍率である。
 
 上尾鷹の台 200人 251人 1.26倍  
 朝霞    320人 347人 1.08倍
 浦和北   320人 395人 1.23倍
 大宮東(普)240人 243人 1.01倍
 桶川    280人 318人 1.14倍
 春日部女子(普)240人 279人 1.16倍 
 川口    320人 413人 1.29倍
 川越西   320人 347人 1.08倍
 越ケ谷   320人 486人 1.52倍
 志木    240人 298人 1.24倍
 庄和    160人 176人 1.10倍
 草加南(普)240人 300人 1.25倍
 富士見   200人 225人 1.13
 狭山経済・会計 40人 57人 1.43倍 
 所沢商業・ビジネス会計40人 28人 0.70倍

 募集人員が減れば、倍率の上昇が予想されるので、回避する動きが強まる。
 したがって、志願者は前年より減ることはあっても増えることはないだろう。机上の計算では、前年と同じ志願者数なら定員割れの心配はないわけだが、それほど単純ではない。