川口北高校の塾対象説明会に行って来た。
 塾の先生方は初めてという方がほとんどだと思う。
 私の場合はざっと4000回目くらいか。
 はるか昔、昭和の話になるが、この学校の教員だったので、そういう勘定になる。

 11年間勤務した。
 そして、その当時教えた生徒が、今この学校の校長となっている。

 今日は猛暑の中、武蔵野線「東浦和駅」から歩いて行った。
 教員時代は基本的に車通勤だったが、見沼通船堀沿いの道は何度も歩いている。
 あえて徒歩を選んだのは、学校の駐車場が狭いこともあるが、駅からのアクセス動画を撮ろうと思ったからだ。

◆今年50周年
 1974年(昭和49年)創立の川口北は、今年で創立50周年を迎えた。
 当時、県立高校が次々に作られた。
 戦後の第二次ベビーブーム世代が高校入学期を迎え、既存の高校だけでは収容しきれなくなった。
 そこで、10年間で40校を新設するという今では考えられないような施策が実行に移された。
 川口北と同じ年に、所沢北・越谷南・志木・日高・深谷などが開校している。
 当時、川口市内には県立川口(当時男子校)、川口工業、市立川口、市立川口女子などがあったが、県立の普通科共学校はなかったので、開校当初から人気は高かった。

◆川口だがさいたま市の学校
 川口の名が付くが、生徒の約50%はさいたま市(旧浦和)の中学校出身で、川口市の30%を上回っている。
 これは開校当初からの傾向だ。
 川口市のはずれにあり、旧浦和との市境で最寄り駅は「東浦和」という学校だ。

 55対45くらいで男子の割合が高い学校だ。
 この傾向も昔から変わっていない。
 おしゃれな校舎で可愛い制服の新・川口市立が誕生して以来、男子優勢がさらに進んだかもしれない。

 女子人気の回復を狙ってか、来年度入学生から制服を一新する。
 制服で選ばれる学校ではないが、いかにも昭和チックな制服はそろそろ替え時だろう。
 川口北 制服リニューアル(学校HPより)

◆国公立75人(現役68)は過去最高
 今春の国公立合格者数は75人(現役68人)に達し、過去最高だった。
 合格校には一橋大(浪人)、北海道大2名なども含まれる。
 単純比較では越谷北の62人(現役55人)や浦和西の53人を上回っている。
 3ケタに達した蕨には及ばないが、なかなかの結果だ。
 
 人気の川口市立が50人のラインに迫ってきており、3年後には中高一貫生が大学受験を迎えるので、さらに上を目指さないと進学校の看板を下ろさなければならなくなる。
 早慶上智やMarchの合格数も、もう少し増やしたいところだ。

◆自立型学習をめざす
 自学自習力を伸ばすことを学習指導や進学指導の基本に据えている。
 補講もあり、各種進路行事も盛んに行われるが、基本は自分で目標を定め、計画を立て、実施する。

 説明会後、授業中の教室を見て回ったが、たまたま3年生は自学自習の時間に当たっており、先生のいない教室で皆黙々と勉強に励んでいた。全教室が図書館状態。
 次のステップは、これを生徒一人一人が家庭学習として日常化することだろう。

 今年からアイパッドなどのオウンデバイスを導入した公立が多いが、川口北は一年前倒しで実施しており、その分ICT教育は一歩進んでいるようだ。

 情報発信力に欠けるという反省から今回の塾説明会になったという。
 出席された塾の先生方が今日の説明会で何を感じたか。
 SNSやYouTubeなどで情報発信される方も多いと思うので、そちらを注目していただきたい。

 ※こちらの動画は塾説明会とは関係ない道案内動画
  ブツブツ呟きながら駅から学校までを歩いただけ
  全部見ると約20分。これがイコール駅から学校までの所要時間
  ちょっとだけ社会科の勉強にはなる