一昨日(8月28日)に続き、埼玉県公私立高校の文化祭についての話題だ。
前回の記事はこちら。
事前予約不要、その日に行ける高校文化祭【2023年度 埼玉県公私立】
前回の記事とダブる部分もあるが、今回は「伝え方」が主題である。
9月第2週「9日(土)・10日(日)」に開催する学校を調べた。
この日に開催する学校は83校あるが、時間の関係で公立62校の調査に止まった(つまり、疲れてしまったということ)。
◆一般公開だけでは伝わらんだろう
最初にお断りしておくが、これから述べることには前提がある。
(私自身の思い込みと言ったほうがより正確かもしれない)
「学校側としては、中学生(受験生)を含め、できるだけ多くの人に来場してもらいたいと考えているはずだ」
これが前提。
だが、各学校には様々な事情や考え方があるはずで、この前提には当てはまらないという方もいらっしゃるだろう。
そういう方にとって、この先は意味のない話になるので、ここまでで止めていただこう。
さて、「一般公開」という言い方についてだ。
この対義語に当たるのは、「非公開」とか「限定公開」だろう。
だから、「一般公開」と言えば、誰でも好きな時間に自由に来場してくださいという意味になる。
コロナ以前がそうだった。
しかし、この3年間で、各種イベントの人数制限や事前予約制が当たり前になった。
そしてコロナが下火になった今も、このシステムはそのまま残った。
それ自体は悪いことではない。
なぜなら学校側も事前に来場者数が把握できたほうが好都合だからだ。
受験生側もネットでの手続きを苦にしなくなった。
しかし、これが通常のシステムということになると、受験生側は文化祭はどうなるんだということになる。
これも人数制限があったり、事前申込が必要なのではないかと考える。
で、それに対する回答が「今年は一般公開します」というだけで、果たして学校側の意図が伝わるだろうか
◆ここまで言ってくれれば分かりやすい
「一般公開」だけでは伝わらないだろうと考え、一言付け加えている学校も多い。
「一般公開」ではあるけれど、予約制であったり、申込先着順であったり、抽選制であったりする場合もあるので、念のためのである。
いくつか紹介しよう。
上尾南「事前の申し込みは不要です」
浦和「事前の申し込みは必要ありません」
春日部東「事前予約などはありません」
川口東「事前予約は不要です」
川越西「入場制限・WEB予約等はありません」
熊谷「入場制限等はありません」
越谷西「中学生とその保護者の方は氏名・中学校名等を入場の際に記帳していただきます」
越谷東「事前申込は必要ありません」
志木「事前のお申し込みは不要ですので、当日直接ご来場ください」
豊岡「予約の必要はありません」
鳩ヶ谷「事前予約は必要ありません」
深谷第一「事前の申し込みはありません」
この一言があるだけで安心できる。
一番丁寧なのは志木の「事前のお申し込みは不要ですので、当日直接ご来場ください」あたりか。
◆さて、どっちなんだろう
微妙な表現の学校もある。
浦和北「本校にご興味のあるすべての方のご入場が可能です」
川越初雁「皆さん、お誘いあわせの上、どうぞお越しください」
草加東「一般の方もご来校いただけます」
ホームページ内に予約フォームなどをおいていないところをみると予約不要なのだろうが、これだとちょっと不安が残る。
◆トップページに掲載したほうがいい
多くの学校が、トップページ(トップ画面)に文化祭に関するお知らせを載せている。
時期が過ぎれば要らない情報となるので、半固定の形でしばらくトップに置いておくのは良い考えだ。
久喜は、文章としての表記はなく、ポスター画像をよく見ると、そこに「事前申込不要」とある。
庄和は、新着記事の中に「今年度は事前登録の必要はありません」とあるが、これだと日が経つと押し出されてしまう。
松山女子も新着記事の中に、「今年は一般公開を予定しています」とあるので時間が経てば他の記事に押し出されてしまう。それに「一般公開を予定しています」だけでは伝わりにくい。一般公開するが予約が必要な学校もあるのだ。
浦和南もニュースリリースの中に「一般公開の来場制限や事前予約を行いません」とある。
与野は、意表をついて学校行事というメニューを開くと、そこに「制限なしで一般公開する予定です」とある。
よく分からなかったのは越谷東で、トップ画面に載せているものの「本校にて文化祭『若菜祭』の一般公開を行います。なお、新型コロナウィルス感染症の感染状況に鑑みまして、公開の対象を限定させていただきますことを御理解いただけますよう、お願い申し上げます」とあった。
情報をどこに置くかで伝わり方が大きく違ってくる。
できるだけ多くの人、特に受験生に来てもらいたいと考えるなら、PCやスマホを開いたとき、真っ先に飛び込んでくる場所に配置したほうがいいだろう。
◆要事前予約の学校も
今の情勢であれば、事前予約制なども一つの判断だろう。
9月第2週開催校では、朝霞・朝霞西・岩槻・大宮武蔵野・川越女子・越谷南・狭山清陵・白岡・草加・鶴ヶ島清風・誠和福祉などが事前予約制をとっている。このうち川越女子と鶴ヶ島清風はすでに申し込み受付を締め切っている。
◆文化祭情報が見当たらない学校も
この数日間で変化はみられるかもしれないが、今日の時点で、文化祭情報が見当たらない学校もある。
第2週開催校では、上尾・上尾鷹の台・大宮光陵・大宮東・小川・越生・川口・川口青陵・鴻巣・杉戸・草加南・羽生第一・深谷・富士見・ふじみ野・本庄・鷲宮・久喜北陽・滑川総合・吉川美南といった学校は、文化祭情報を発見できなかった。(私自身のリテラシーの低さも関係している)
これから出す予定なのか、ついうっかりなのか、そのあたりは分からないが、受験生を含む「集客」を考えるなら、期間限定で今すぐトップ画面に載せたほうがいいだろう。
最初にお断りしたように私立の情報を載せられなかった。
私立関係者の皆さん、申し訳ない。
コメントを残す