本日はただの世間話。
 学校や入試に関する情報を求めてやって来られた方、申し訳ない。
 年間365回書くブログなので1割ぐらいはどうしようもないネタも混じるのだ。

 昨日、久しぶりに知り合いから電話があった。
 職業は元サラリーマン、今無職。

 「どう、忙しい?」
 第一声はなぜこうも「忙しい?」ばかりなのだ。
 「いや、暇だけど」
 ここはお約束として「忙しい」と答えなければならないのだが、性格の悪さが出ておるな。
 
 「忙しい?」と聞かれたら、「昨日も徹夜だよ」とか「土日も全部埋まってるよ」「昼飯も食えなかったよ」といった答えを返すのが礼儀というものだ。
 お約束の答えを得られなかった友は、電話の向こうで吉本新喜劇よろしく、ズルっとコケたことだろう。
 私はこれで結構意地悪な性格なのである。

 他愛のない話が続く中、共通の知り合いに話が及んだ。
 「つい最近、〇〇君と仕事で会ったけど、入籍したんだってさ」
 「結婚したってこと?」
 「ふつう、そうなるねよね」
 「で、お相手はどんな人?」
 「知らない」
 「なんで?」
 「なんでって、向こうがそれ以上言わなかったから」
 以上。この話終了。

 ついでに、「プライベートに関しては、相手が自分から言ったこと以上のことは聞かない」のが、私のポリシーだと言ってやった。

 「そう言えば、長い付き合いだけど、うちの奥さんのこと聞かれたことないね」
 「そっちがベラベラ喋るから、案外知っちゃってるけどね」
 「私なら、根掘り葉掘り、いろいろ聞いちゃうけど、そういう考えの人もいるんだ」
 「今頃、分かったの」

 これは、なかなか難しい問題だ。
 というのは、この友、老若男女問わず友人知人がやたら多い。
 現役を退いても、今なお旺盛な活動が続けられているのは、こうした幅広い人間関係よるところが大きいだろう。
 友人知人が少ない私とは対照的だ。

 ただ誤解なきよう言っておくが、他人の話を聞かないわけじゃない。
 それはちゃんと聞いている(つもり)。
 ただ必要以上に相手のプライベートに立ち入らない。
 このことは裏を返せば、そっちも土足でズカズカ入り込んでくるんじゃねえ、ということでもある。

 世の中には異常に噂話が好きな人がいる。
 私の周辺にも、お前は芸能リポーターか、お前は探偵かというくらいのいわゆる情報通がいる。
 で、そういう人間に限って、自分のプライベートは語らない。
 噂話は人を傷つける凶器だ。その危険性を身をもって知っているから、自身のことは明かさないのだろう。

 話を戻す。
 
 言いたくないことは言わなくていい。
 聞いてもらいたいことだけ言えばいい。
 むろん、仕事上でこれはいただけないのであるが、プライベートならこれでいいだろう。
 そういう他人行儀な奴とは付き合いたくないというなら、私は孤高を貫き孤独に生きる用意がある。