埼玉県立総合教育センターのHPに公立高校説明会日程一覧が発表された(7月3日)。
5月6月に募集イベントを開催する学校も増えてきた現状を考えると、もう少し早い段階での発表にしてほしい。
前から総合教育センターにはそのようにお願いしている。
ただ、集計をまとめているのはセンターではなく教育局本体の担当部署である。
要望する先が違うってことだ。
◆意味不明な学校の並び順
要望と言えば、学校の並び順の件もそうだ。
たとえば西部地区。
川越、松山、川越女子、松山女子、飯能、小川、飯能、坂戸、・・・・・。
何なのだ、この謎の並び順。
五十音順?
ではないな。
偏差値順?
まさか県がそんなことするはずがない。
私はその昔、県立高校教員だったから、この並び順には見覚えがある。どういうルールで並んでいるかも分かる。
だが、受験生にはまったく意味不明。
非公開の内部文書ならいざ知らず、受験生に向けて発信しているのだから、他の発表と同じく五十音順にしたらどうだ。
来年からはよろしくね。
◆1・2年生対象が増える
いくつかトピックスを拾ってみよう。
年度内に新3年生(又は1・2年生)対象の説明会を開催する学校が増えたのはいいことだ。
動きの早い生徒はいるものだ。
それに応えるべきだ。
日程の早い順に、次の学校が1・2年生向けを予定している。
(年はいずれも令和7年)
●熊谷 1月25日(土)
●熊谷女子 2月8日(土)
●大宮 2月8日(土)・22日(土)
●春日部 2月15日(土)
●川口北 2月15日(土)
●川越女子 3月27日(木)
●春日部女子3月28日(金)
熊谷女子、大宮、春日部、川越女子は前年に引き続きの開催。
熊谷、川口北、春日部女子が加わった。
まだ時間は十分にあるので、これから検討しても間に合う。
今の時代、告知方法はいくらでもある。
◆年内に説明会終了の学校
ぎりぎりまで説明会や個別相談会を開催する学校が多い中、年内でこれらが終了してしまう学校もある。
次の学校は年内に終了し、年明けには説明会・個別相談会などを予定していない。
カッコ内は最終日程。
【東部】
越ケ谷(11/9)、越谷南(12/13)、不動岡(11/9)、八潮南(12/14)
【西部】
川越(11/30)、川越女子(11/9)、川越南(11/9)、所沢北(11/9)、市立川越(11/9)
【南部】
伊奈学園(11/16)、浦和(10/26)、浦和一女(12/21)、浦和北(12/14)、大宮(10/26)、大宮南(12/7)、川口(12/21)、川口青陵(12/14)、南稜(12/7)、与野(11/16)、市立浦和(12/7)
【北部】
熊谷(12/14)、熊谷女子(11/16)、深谷第一(12/7)、本庄(12/14)
【専門・総合学科】
川越工業(9/28)、進修館(12/14)、常盤(11/30)、誠和福祉(11/16)、川越総合(12/21)、寄居城北(12/16)
浦和、浦和一女、大宮、市立浦和はじめ上位校が多い印象だ。
募集苦戦中(定員割れの可能性大)の学校もあるが、上位校を目指す受験生は早めの行動が必要ということだ。
◆1月末、2月初めにどんな意味がある
今季の入試で考えると、年明けの説明会・個別相談の日程として考えられるのは4日間ある。
1月11日(土)
1月18日(土)
1月25日(土)
2月1日(土)
平日夜間の個別相談も考えられるが、以上が候補となる。
参加申し込みは年内(12月)に始まる学校もあるだろう。また、先着順で年内締切となる学校もあるだろう。
塾の先生方からの情報によると、中学校での指導は年々早まってきているようだ。
7年度は1月27日(月)~2月10日(月)がインターネット出願の入力期間となっていることから、中学校の指導はさらに早まる可能性がある。
そうすると、最終的に志願先変更があるとしても、「冬休み明けには志願先を決めましょう」という流れになる。
そんな状況の中で、1月25日や2月1日の説明会・相談会に一体どんな意味があるのか。
倍率を見て志願先を変えるのは受験では当たり前の話だから、それ自体はいい。
しかし、それは今まで見て来た学校の範囲でそうすればいいのである。
1月25日や2月1日に、初めてその学校にやって来て、それで志望校を考えるという姿は、学校側にとっても受験生側にとっても好ましいものとは思えない。
●1月25日(土)実施校
【東部】
春日部東(説)、久喜(説)、越谷北(説)、越谷西(説)、羽生第一(個)、三郷北(説)、宮代(個)
【西部】
朝霞(個)、日高(説)、富士見(説)、ふじみ野(説)、松山(個)
【南部】
岩槻(個)、浦和東(説)、大宮東(説)、大宮武蔵野(説)、蕨(説)
【専門・総合学科】
久喜北陽(個)、三郷工業技術(個)、幸手桜(説)
●2月1日(土)実施校
【東部】
白岡(説)
【西部】
小川(個)、和光国際(個)
【南部】
川口北(個)
【北部】
なし
【専門・総合学科】
小鹿野(説)
学校側が少しでも志願者を増やすべく、ギリギリまで粘る姿勢は必ずしも悪いとは言えない。
最後まで志願先を決めかねている受験生もいるだろうから、かれらに機会を提供するのは公立の使命とも言える。
だが、それにしても遅すぎないか。
1月11日・18日も相当遅いが、学力検査まで1か月を切った1月25日や2月1日でいいのだろうか。
1月25日の越谷北・蕨などは年内終了でいいのではないか。
2月1日の川口北・和光国際などは一体何を狙っているのか理解できない。
たぶん川口北は数年前、定員割れの危機に瀕したとき急遽個別相談を追加した名残りだろう。
たしかに開けば来るだろうが、もっと早くに来てもらって、少なくとも候補の一つにはしておいてもらえばいいではないか。
受験生にはもう少し早くから学校選びを始めてもらおう。
そのうえで、後半から終盤にかけては学力検査対策に邁進してもらおう。
そうすれば平均点ももう少し高くなるだろう。
それは、今よりワンランク上の状態から高校生活をスタートさせることになるので高校側にとっても好ましいことだ。
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