地元浦和の調神社(つき・じんじゃ)に初詣。
 浦和駅西口(県庁のある方)から徒歩10分くらいか。
 旧中山道沿いにある。
 
 住所はさいたま市浦和区岸町3丁目。
 同じご町内(岸町3丁目)に浦和第一女子高校がある。

 社名の「調」は歴史で習った(私の場合は教えた)「租・庸・調」の「調」であるから、朝廷への調物(みつぎもの)を納める蔵があって、それが神社の前身ではないかと言われている。
 この神社、なぜか鳥居がない。
 調物を運搬するのに邪魔だったので取っ払ってしまった説が有力。
 
 祭神は次の三柱。
 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
 豊宇気姫神(とようけひめのみこと)
 素戔嗚尊(すさのおのみこと)
 以上、三柱(みはしら)。
 神様は一人、二人ではなく一柱(ひとはしら)、二柱(ふたはしら)と数えるんだね。

 天照大御神は超有名なので説明は不要だろう。
 天照が伊勢神宮・内宮(ないくう)の祭神で、豊宇気(豊受大神)は伊勢神宮・外宮(げくう)の祭神。
 このブログを長くお読みの方は、私がしばしば伊勢神宮を訪れていることをご存知だろう。
 昔から一生に一度はお伊勢参りなどと言われているが、私の場合30回くらいは参拝している。

 素戔嗚尊は須佐之男と書くこともある。
 父母はイザナギ、イザナミ。
 ということは、天照大神の弟ということになるな。
 こいつはかなり乱暴者だったようだが、その腕力が活かされたのがヤマタノオロチ退治だ。
 稲田姫命(いなだひめのみこと)との結婚を条件に大蛇をやっつける。
 この時、大蛇の尾(しっぽ)から出てきたのが、天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)または「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」と称される剣で、ご存知「三種の神器」の一つである。

 ちなみに、武蔵の国一之宮である大宮・氷川神社の祭神が、須佐之男命と稲田姫命である。

 というわけで神社仏閣を訪れると祭神は誰だとか、御本尊は誰だとかいちいちうるさいので嫌われている。
 そのため誰も一緒には行ってくれず、今日も一人参拝。

 神様は神様、仏様は仏様でいいじゃないか。
 まあ、そうなんだが、神様仏様たちも決してオールマイティではなく、それぞれ得意分野というものがある。
 だから、お願い事をするに当たって、そのことをちょっとは考慮に入れたほうが実現率も高まるんじゃないかというのが老人の主張だ。
 ただ、私自身は神社で個人的なお願いをすることはなく、もっぱら国家安寧や五穀豊穣を祈る。

 まあ、受験生が合格祈願をするくらいは認めてもいいかな。
 が、その場合でも、いきなりお願いしてはだめだ。
 まず、神様にいつもありがとうございますと感謝の言葉を述べよう。
 その上で、きちんと自分の名前を言って、どこそこに合格できるようにどうぞお力を貸してくださいとお願いする。
 神様に全部やってもらおうと思っちゃいけない。
 あくまでも自力が基本で、ほんの少しの助力をお願いする。
 で、あと、もし合格したら、お礼に行くんだぞ。
 お願い事をしておいて、うまく行ったら、あとは知らんぷりというのでは、二度と助けてくれんぞ。