夏休み中の募集イベント(説明会など)には二つの大きなピークがある。
これは以前にもお伝えしたことである。
前半戦のピークは今週末の7月26日(土)、後半戦のピークは8月23日(土)だ。
7月26日は49校、8月23日は52校が何らかの募集イベントを行う。
授業の無い夏季休業中であるからいつでも出来そうだが保護者の都合を考えるとどうしても土日となる。
(先生の勤務を考えると平日だが)
◆夏休みの部活体験、多いのは公立
夏休み期間中を通して多いのは部活体験である。
意外に思われる方もいるかもしれないが、部活体験はむしろ公立の方が盛んである。
学校方針として部活を強化しているのは当然ながら私立の方で、その場合はセレクション的な活動やスカウト活動で集める。
特待生制度などを設け、学費面でも優遇する。
原則入寮となっている部も多い。
相当な覚悟が必要なので学校選びはかなり早い時期から始められている。
私立の部活がすべて全国大会を目指しているわけではない。
「楽しい部活」だってちゃんとある。
だからそういう部活を目指して志望してくれてもいいのだが、だったら勉強の方をメインに考えてほしい。
そう考える学校が多いらしく部活体験メインの夏休みイベントはそれほど多くない。
◆なぜ部活体験があるのか
公立の部活は強さや実績では私立にかなわない。
今夏インターハイに出場するのも一部の個人競技・個人種目に限られている。
ただ一方で教育方針として文武両道を掲げている学校が多い。
勉強だけでなく部活や行事も頑張りましょう、そして両立しましょう。
そのように言っている。
それに対して私立は、必ずしも全員に対し「両方頑張れ」とは言っていない。
むろん両方頑張りたい子を否定することはないが、勉強が得意な子は勉強、運動が得意な子は運動で自己実現をはかればいいという考えの学校が多い。
高校に入ってからの目標や興味関心が勉強より部活であり、学校選択の最優先事項が部活という子が多いのも事実だ。
裏を返せば、部活で生徒を集めるための体験や見学は欠かすことのできない重要な募集対策ということになる。
だから部活体験や部活見学が多くなるという面もある。
しかし、そのことは抜きにしても、公立は勉強も部活も行事もみんな頑張るのが理想の高校生活だと言ってしまっている以上、受験生に対して部活情報を発信するのは当然なのである。

コメントを残す