ホームページにあるようで無い情報。
それは「教育・学習・授業」に関する情報である。
学校のホームページなのにこれらの発信がないのは不思議なことである。
ホームページの情報は「固定化された情報」と「随時更新される情報」に大別されるが、今日ここで話題にするのは、「随時更新される情報」、つまり「新着情報」や「お知らせ」などだ。
ここに「教育・学習・授業」に関する情報がきわめて少ない。
ほぼゼロと言っていい学校もある。
そもそも情報発信をほとんどしない学校もあるが、多くの情報を発信していながら学校本来の機能・役割である「教育・学習・授業」に関する情報発信が皆無の学校がある。
新着情報が部活動情報や学校行事情報で埋め尽くされている学校がある。
もちろんそれらも教育活動の一環であるから、発信することは構わない。
また、説明会等の生徒募集イベントに関する告知一辺倒という学校がある(私立に多い)。
これもホームページという媒体の重要な機能であるから悪くはない。
むろん固定情報として教育方針や目標、教育課程、進路実績などのメニューがあるわけで、その学校の「教育・学習・授業」について知りたければそこを見ればいいのだが、日々どのような活動が行われているかをもう少し発信してはどうかと思うのである。
練習試合で勝ったとか負けたとか、そんなことは公式ページでいちいち報告することではないだろう。
そんなものは部単位のSNSでやればいいことだ。
◆これもニュースになるという一例
以下、これもニュースになるという例をいくつか紹介。
■指定校内定者指導を行いました(上尾高校 9月14日)
何らかの形で実施している学校がほとんどだろう。
大学が決まったからといってだらけた学校生活送るんじゃないぞというわけだ。
私立の栄北は親も呼んで「指定校推薦認定書授与式」というのをやっていた。
■【2学年】切り替え指導を実施しました(浦和西高校 10月4日)
修学旅行の余韻に浸ってるんじゃないぞと喝!を入れる。
文化祭の後などにも「引き締め集会」をやることが多い。
■【サイエンスカフェ】”原子力発電について、宮岸さんに聞いてみた”を実施しました(春日部高校 10月5日)
放課後に行われる一種の教養講座であるが、強要されなくとも生徒が自主参加してくるところがこの学校の凄いところだ。
■県外から本校視察へ(川越高校 9月26日)
鹿児島県の公立高校から授業視察にやって来たというニュース。
県立甲南高校というから鹿児島県では県立鶴丸高校と並ぶ名門進学校だ。
埼玉県の県立高校が得意とするジグソー法を見に来た。
県外に視察に行った、県外から視察に来たというのは決して珍しいことではないが、こういうのもニュースで取り上げる意味はある。
■自校作成問題で基礎の定着と活用力を確認【実力テスト】(浦和第一女子高校 9月13日)
実力テストを実施しましたでもニュースになるが、自校作成問題というところがポイント。
はるか昔やったことがあるが問題作成は先生も鍛えられる。
■オーストラリア提携校 セントピーターズ高校受け入れ(和光国際高校 9月29日)
この学校にとって海外から人がやってくるのは別に珍しいことではないだろう。
オーストラリアからの高校生18人が和国生の家にホームステイしたというところに妙に感心してしまった。
保護者も協力的なんだ。
日常会話が普通にできる生徒であることは先日授業見学してよく分かった。
■【Diary】文化大会の1つ(浦和高校 10月7日)
年中スポーツ大会ばかりかと思いきや文化大会もあるんだ。
今日は弁論大会でテーマは「日本の教育~教育改革のど真ん中で~」というからこれはちょっと聞いてみたい。
以上、部活ネタ、告知ものを除いていくつかの記事をピックアップしてみた。
部活が動機になる受験生も少なくない。
それでもいいが、ホームページは受験生以外にも多くの人が見ている。
スポーツニュースにならないようにということだ。
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