10月31日(木)午前、令和7年度(2025年度)埼玉県高校入試、第1回進路希望状況調査(10月1日現在)の結果が発表された。
詳細データは県教委ホームページへ。
令和7年3月中学校等卒業予定者の進路希望状況調査(令和6年10月1日現在)
受験生の皆さんはじめ、多くの方々の関心は各校倍率にあると思われるので、まずはそこから。
◆全日制全体の倍率
普通科・専門学科・総合学科を合わせた全体倍率は1.17倍で、前年同期(1.18倍)より0.01ポイント低下した。
◆学科別の倍率
カッコ内は前年同期倍率。
普通科 1.28倍(1.27)+0.01ポイント
専門学科 0.85倍(0.90)-0.05ポイント
総合学科 0.93倍(1.01)-0.08ポイント
普通科は上がったが、専門学科と総合学科はやや下がっている。
専門学科をさらに詳しく見ると次のとおり。
農業 0.78倍(0.96)
工業 0.82倍(0.77)
商業 0.69倍(0.80)
家庭 1.16倍(1.08)
看護 1.49倍(1.41)
外国語 1.10倍(1.04)
美術 1.37倍(1.56)
音楽 0.57倍(0.68)
書道 0.83倍(0.85)
体育 1.04倍(1.14)
理数 1.42倍(1.55)
福祉 0.19倍(0.43)
人文 0.43倍(0.70)
国際文化 0.85倍(0.80)
映像芸術 1.05倍(1.45)
舞台芸術 0.83倍(0.73)
生物環境 1.38倍(1.30)
◆普通科倍率(1倍以上)
カッコ内左側は前年同期、右側が前々年同期の倍率である。
市立川越 3.56倍(3.79・2.95)
川口市立 3.21倍(2.48・3.66)
市立浦和 2.78倍(2.82・3.30)
上尾 2.49倍(2.11・2.16)
越谷南 2.33倍(2.06・2.24)
浦和南 2.27倍(1.77・1.86)
浦和西 2.13倍(2.08・2.10)
川越南 1.95倍(2.05・2.12)
大宮 1.93倍(2.01・2.13)
鳩ケ谷 1.91倍(1.51・1.93)
川口市立 1.88倍(1.84・1.63)
(スポーツ科学)
大宮北 1.80倍(1.69・1.70)
蕨 1.77倍(1.92・1.68)
越ケ谷 1.74倍(1.96・2.01)
杉戸 1.71倍(1.17・0.84)
所沢 1.71倍(1.89・1.84)
南稜 1.67倍(1.59・1.62)
志木 1.58倍(1.32・1.35)
浦和東 1.56倍(1.65・1.53)
所沢北 1.53倍(1.48・1.73)
川越 1.52倍(1.49・1.51)
不動岡 1.51倍(1.36・1.28)
川口 1.50倍(1.68・1.47)
浦和 1.50倍(1.36・1.58)
所沢西 1.47倍(1.42・1.23)
伊奈学園 1.46倍(1.37・1.44)
朝霞 1.46倍(1.26・1.20)
大宮南 1.44倍(1.21・1.21)
越谷北 1.43倍(1.41・1.43)
和光国際 1.40倍(1.78・1.66)
本庄 1.39倍(1.31・1.22)
川口北 1.38倍(1.40・1.16)
八潮南 1.38倍(1.35・1.30)
大宮光陵 1.37倍(1.32・1.25)
熊谷西 1.37倍(1.68・1.62)
浦和北 1.36倍(1.49・1.55)
鴻巣 1.32倍(1.39・1.29)
与野 1.31倍(1.38・1.47)
草加南 1.31倍(1.33・1.24)
入間向陽 1.30倍(1.32・1.45)
深谷第一 1.30倍(1.31・1.43)
ここまで普通科平均1.28倍以上
春日部 1.26倍(1.18・0.99)
坂戸 1.26倍(1.29・1.33)
浦和一女 1.25倍(1.21・1.31)
大宮東 1.25倍(0.98・1.04)
越谷西 1.25倍(1.31・1.43)
朝霞西 1.25倍(1.37・1.20)
草加 1.21倍(1.05・0.96)
鷲宮 1.21倍(1.16・1.21)
岩槻 1.20倍(1.18・1.26)
草加東 1.20倍(1.38・1.41)
川越女子 1.19倍(1.21・1.28)
坂戸西 1.10倍(1.17・1.08)
豊岡 1.10倍(1.40・1.21)
川口青陵 1.09倍(1.12・1.18)
川口東 1.08倍(1.02・0.97)
越谷東 1.05倍(0.90・1.08)
小川 1.00倍(0.84・0.75)
以上が1.00倍以上の学校。
◆普通科倍率(1倍未満)
川越西 0.99倍(0.88・1.21)
春日部女子0.98倍(1.11・1.06)
飯能 0.97倍(0.73・0.81)
松山女子 0.97倍(0.91・0.97)
熊谷 0.96倍(0.86・0.99)
草加西 0.95倍(0.88・1.05)
三郷北 0.95倍(1.11・0.99)
所沢中央 0.92倍(1.11・1.25)
松伏 0.92倍(1.16・1.07)
秩父 0.91倍(0.94・0.88)
庄和 0.90倍(1.09・1.13)
上尾鷹の台0.89倍(0.93・1.00)
上尾南 0.87倍(0.92・1.13)
久喜 0.85倍(0.87・0.90)
桶川 0.83倍(0.84・0.93)
熊谷女子 0.82倍(0.75・0.99)
春日部東 0.81倍(1.02・0.96)
深谷 0.81倍(0.86・0.89)
大宮武蔵野0.79倍(0.79・0.87)
松山 0.78倍(0.78・0.86)
新座柳瀬 0.76倍(0.81・0.92)
宮代 0.72倍(0.65・0.82)
大宮光陵 0.70倍(1.08・0.78)
(外国語科コース)
羽生第一 0.69倍(0.92・0.74)
児玉 0.68倍(0.68・0.48)
狭山清陵 0.68倍(0.95・1.18)
富士見 0.67倍(0.69・0.43)
ふじみ野 0.66倍(0.70・0.92)
白岡 0.64倍(0.66・0.62)
新座 0.64倍(0.66・0.66)
川越初雁 0.63倍(0.61・0.56)
日高 0.60倍(0.69・0.81)
鴻巣女子 0.58倍(0.99・0.87)
栗橋北彩 0.54倍(0.53・0.60)
越生 0.53倍(0.72・0.41)
蓮田松韻 0.53倍(0.42・0.32)
鶴ヶ島清風0.51倍(0.50・0.40)
桶川西 0.49倍(0.38・0.52)
妻沼 0.45倍(0.56・0.40)
三郷 0.44倍(0.63・0.46)
北本 0.42倍(0.54・0.72)
松伏 0.38倍(0.43・0.68)
(情報ビジネス)
上尾橘 0.30倍(0.41・0.40)
日高 0.13倍(0.20・0.35)
(情報コース)
◆2倍超の高倍率校
昨年同期は3倍超えが市立川越のみだったが、川口市立が復帰し2校に。
2倍超えは市立浦和、上尾、越谷南、浦和西までは昨年と同じ。大宮と川越南が2倍を割り、浦和南が平成30年度以来7年ぶりに2倍を超えた。
◆学校選択問題実施校の動向
再掲となるが、学校選択問題採用校に絞って倍率を見てみよう。
川口市立 3.21倍(2.48・3.66)
市立浦和 2.78倍(2.82・3.30)
浦和西 2.13倍(2.08・2.10)
川越南 1.95倍(2.05・2.12)
大宮 1.93倍(2.01・2.13)
川口市立 1.88倍(1.84・1.63)
(スポーツ科学)
大宮北 1.80倍(1.69・1.70)
蕨 1.77倍(1.92・1.68)
越ケ谷 1.74倍(1.96・2.01)
所沢 1.71倍(1.89・1.84)
所沢北 1.53倍(1.48・1.73)
川越 1.52倍(1.49・1.51)
不動岡 1.51倍(1.36・1.28)
浦和 1.50倍(1.36・1.58)
越谷北 1.43倍(1.41・1.43)
和光国際 1.40倍(1.78・1.66)
川口北 1.38倍(1.40・1.16)
熊谷西 1.37倍(1.68・1.62)
ここまで普通科平均1.28倍以上
春日部 1.26倍(1.18・0.99)
浦和一女 1.25倍(1.21・1.31)
川越女子 1.19倍(1.21・1.28)
ここまで1倍以上
熊谷 0.96倍(0.86・0.99)
熊谷女子 0.82倍(0.75・0.99)
春日部は普通科全体平均こそ下回っているが昨年の1.18倍を上回り令和に入って最高。
浦和一女は昨年(令和で最低の1.21倍)を上回っているが、これまで1.30倍を超える年が多かったので、やや退潮気味。
川越女子は令和で最低だった昨年の1.21倍を下回り過去最低。令和4年度までは1.40倍以上をキープしていたことを考えると明らかに退潮傾向にある。
熊谷・熊谷女子は3年連続で1倍未満(定員割れ状態)。
◆倍率が大きく上がった学校
前年同期と比べて、倍率が大きく上がったのは次の学校である。
川口市立 2.48倍→3.21倍 +0.73
杉戸 1.17倍→1.71倍 +0.54
浦和南 1.77倍→2.27倍 +0.50
鳩ケ谷 1.51倍→1.91倍 +0.40
上尾 2.11倍→2.49倍 +0.38
大宮東 0.98倍→1.25倍 +0.27
越谷南 2.06倍→2.33倍 +0.27
志木 1.32倍→1.58倍 +0.25
飯能 0.73倍→0.97倍 +0.24
大宮南 1.21倍→1.44倍 +0.23
前年同期から0.2ポイント以上の上昇が見られたのが上記10校である。
川口市立は上昇率トップだが、一昨年の3.66倍よりは低い。3倍超えが普通の学校で昨年の2.48倍が低すぎた。
杉戸は令和3年度から5年度まで続いたこの時期の定員割れが昨年解消。今年はさらに伸ばし普通科全体でも15番目の高倍率。
浦和南は安定して高倍率が出ているが2倍超えは令和初。
鳩ヶ谷は一昨年の1.93倍よりはやや低い。
上尾は令和4年度の1.85倍を除けば常に2倍超。
大宮東は令和2年度の1.14倍以来の高倍率。
越谷南は令和4年度の2.24倍を上回り令和で最高倍率。
志木は令和4年度に0.93倍と落ち込んだが、令和5年度、6年度と2年連続1.3倍超えで上昇傾向にあった。
飯能は新校になって3年目。1倍には届かなかったが過去最高。
大宮南は令和4年度の1.44倍と同じ。
◆倍率が大きく下がった学校
前年同期と比べて、倍率が大きく下がったのは次の学校である。
鴻巣女子 0.99倍→0.58倍 -0.41
和光国際 1.78倍→1.40倍 -0.38
大宮光陵 1.08倍→0.70倍 -0.38
(外国語科コース)
熊谷西 1.68倍→1.37倍 -0.31
豊岡 1.40倍→1.10倍 -0.29
狭山清陵 0.95倍→0.68倍 -0.27
松伏 1.16倍→0.92倍 -0.24
羽生第一 0.92倍→0.69倍 -0.23
市立川越 3.79倍→3.56倍 -0.23
越ケ谷 1.96倍→1.74倍 -0.22
春日部東 1.02倍→0.81倍 -0.20
前年同期から0.2ポイント以上の下落が見られたのが上記11校(コース含む)である。
鴻巣女子は普通科定員80人と少ないので倍率が変化しやすい。この時期1倍を超えたことはないが、今回は令和4年度(0.70倍)を下回り令和では最低。
和光国際は令和3年度(1.58倍)を下回り令和に入って最低。
大宮光陵(外国語コース)は定員40人のため倍率が変動しやすい。令和に入って1倍を超えたのは昨年だけ。
熊谷西は令和4年度の1.51倍を下回り令和では最低。
豊岡は昨年が高すぎたため大きな下落となった。ただ、今回の1.10倍は令和2年度の1.14倍を下回り令和では最低。
狭山清陵は令和4年度(0.87倍)を下回り令和に入って最低。
松伏は普通科定員120人と少ないため倍率が変動しやすい。ここ2年間は1倍を超えていたが令和4年度(0.86倍)以来の1倍未満。
羽生第一は令和に入って1倍を超えたことはないが0.7倍以上は維持してきた。0.7倍を割ったのは初めて。
市立川越は普通科定員140人と少ないため倍率が変動しやすい。志願者実人数で見ると昨年530人、今回498人と大きく減らしているわけではない。
越ヶ谷は昨年の1.96倍を下回り令和では最低。
春日部東は令和5年度の0.96倍を下回り令和では最低。
以上、取り急ぎ普通科倍率のみの報告である。
引き続き専門学科等を含む分析結果等を掲載する予定である。
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