私立高校入試取材に行ってきた。
 朝5時起床。6時半に出て取材先である花咲徳栄高校に向かった。
 気温もこの時期としてはやや高め(個人の感想)、風邪もなく絶好の入試日和だ。

 当然だが事前に取材許可はとってある。
 公立入試の場合、東西南北各1校程度の候補校が指定されるため新聞・テレビなどが1校に集中しがちだが、私立入試では今のところ特にルールのようなものはない。
 今回は埼玉新聞社が花咲徳栄高校に行くというので同行する形をとった。
 (明日22日の埼玉新聞朝刊紙面に取材記者が書いた記事が掲載されるだろう)

 最寄りの東武伊勢崎線「花崎駅」から学校まで、要所要所に案内の先生が立つ。
 道に迷うような学校ではないから安全確保が目的だろう。
 公立入試の取材にも毎年行っているが、校外に案内スタッフが出ているのはあまり見たことがないので、私立ならでは風景か。
 
 入試風景撮影の定番スポットは校門前だ。
 続々と校内に入って行く受験生を後ろから撮る。
 人数はなるべく多い方がいい。
 8時過ぎあたりがピークと事前に聞いていたのでその時間をねらった。

 校門前で大きな声で受験生たちを迎え、激励する先生を見かけた。

 学校案内パンフにも載っているAETの先生だ。
 公立だったら「おはようございます」ぐらいは言うかもしれないが「がんばれ(Do your best)」までは言わんだろう。
 花咲徳栄でも日本人の先生だったらどうだろう。
 「あの子たちにはガンバレと言ったのに自分には言ってくれなかった」などと後で言われかねないから慎重になりそうだ。
 このあたりも私立入試らしいところだ。

 もう一つ、私立入試らしい風景

 試験会場(校舎)入口で在校生が使い捨てカイロを一人一人に配っていた。
 前日午後から生徒入校禁止となっているが、補助スタッフとして役割を与えられている生徒もいるようだ(今年は男バス)。
 試験監督など入試そのものに関わるのは教員のみだが明日も試験があるので会場のレイアウト変更などに人手が必要ということだ。

 考えてみれば今日の結果発表は明後日の午前10時であるから、教員は直ちに採点作業に入らなくてはならない。
 私立はマークシート方式だからマル付けは要らないかと思いきや、ここは各教科25点分は記述式だから昔ながらの手採点が必要だ。
 会場の撤去、再設営にはどうしても生徒の手を借りなければならないのだろう。

 会場と言えば、さすがに生徒数1500人を超える大規模校でも一挙に2000人以上を迎えるとなると、教室はともかく机が足りないということでレンタルに頼るのだそうだ。
 なるほど。そういう苦労もあるわけか。

 公立入試だと教室までは見せてもらえないが、1時間目が始まる前ならいいですよと言ってもらったのでいくつかの教室を見て回った。
 教室内までは入れないが、幸いにもこの学校、廊下側が全面ガラス張りの教室が多い。
 外から何となく雰囲気を感じ取って、試験開始前には学校を後にした。

 こちらは学校ホームページに掲載された今日のニュース。