6月中旬(17日)、西武学園文理高校を訪ねた。
 「よみうり進学メディア埼玉版7・8月号」に同校ペドロ・マルケス校長のインタビュー記事を掲載するので、その取材のためだ。

 当該記事はこちら。
 特集記事の割にそれほど長くないのは、メインは動画で、そこへの誘導記事という位置づけとなっているためだ。
 「詳しくは動画で・・・」
 というわけなので、皆さんにもぜひ動画を見てもらいたい。

「よみうり進学メディア埼玉版7・8月号」特集記事
 ↓
西武学園文理高校(埼玉県狭山市)[学びの場は教室だけじゃない 『失敗恐れずすべてにガチ(本気)で取り組み、自分の力で未来を変えよう』

 記事から入れるが直接動画に行きたい方はこちら。
 時々、手前側にかすかに映るのがインタビュアー(梅野)である。

 マルケス校長は就任3年目である。
 就任直後にも取材したが、この時私は「この学校、大爆発(大ブレイクあるいは大復活)するのではないか」と直感した。もちろん生徒募集面で。
 その予感は的中した。
 以下は現在の生徒数(在籍数)である。
 
 3年生(令和5年度入学)314人
 2年生(令和6年度入学)490人
 1年生(令和7年度入学)738人

 定員は380人(内進90人含む)である。
 マルケス校長就任前の令和5年度入試では定員割れ。
 それが就任1年目の令和6年度入試で一気にばん回。
 そして2年目の令和7年度入試では定員の2倍に迫る738人。
 もちろん校長一人の力ではない。
 募集広報を中心とした全教職員の総合力の結果だ。
 生徒募集というのはそういうものだ。
 では、ここに「マルケス効果」があったか、なかったのかというと、十分過ぎるほどあっただろうというのが私の見解だ。

 「この調子でプレゼンしたら、間違いなく受験生・保護者の心をつかむだろう」
 最初の取材のときにそう思った。
 私は以前から、「理性よりも感性に訴えることが重要」と言ってきた。
 教員研修などでも繰り返し言っているし、このブログのどこかにも書いてある。

 先生方は職業上の習性で理解に重きを置く。
 そのために分かりやすく説明しようとする。
 照準は「頭」であって「心」ではない。
 
 これが悪いとは思わないし、間違いだとも思わない。
 だが、授業は気心知れた生徒が相手だが、説明会の相手は初対面の、見ず知らずの他人だ。
 まず相手の心をつかむという作業が必要になる。
 「この人の話、聞いてみようか」
 そう思ってもらえるかどうか。

 私自身はマルケス校長の受験生・保護者向けプレゼンを実際に見聞したことはない。
 だが、新聞用インタビューの中にも、その片鱗が現れているのではないかと思っている。
 話し手の個性、おかれた立場、場面。
 それらが合わさって良いプレゼンが完成する。
 そして正解は一つではない。
 そうした前提の下、動画を視聴していただければ幸いだ。