先週だったか「都道府県魅力度ランキング」というものが発表された。
 ブランド総合研究所という民間企業が行っている調査だ。
 新聞等でも発表されたが、元のデータはここにある。
 都道府県魅力度ランキング(地域ブランド調査2021)

 1位北海道、2位京都、3位沖縄…
 って、これは旅行で行ってみたいランキングか。
 でもまあ「魅力度」だからこんな感じだろう。

◆残念、埼玉は45位
 で、わが埼玉県はと言うと、堂々の45位。
 下に佐賀と茨城があるだけ。
 惜しいね。
 こういうのは上でも下でも1位を取らなきゃ。

 1番は話題になるが、2番以下は話題にならないんだ。
 日本で1番標高が高い山は富士山(3776m)ってことはみんな知っているが、じゃあ2番目はと聞かれたら答えられんだろう。
 2番というのはそういう運命なのだ。
 「2番じゃダメなんですよ」
 ちなみに山の2番は南アルプスの北岳(3193m)。よく見ている山のはずだが誰も意識しない。

 と言うわけで最下位の茨城は話題になっても、46位の佐賀、45位の埼玉は見向きもされない。
 そこが悔しい。
 オリンピックなら銅メダルなんだけどね。

 44位群馬県の山本一太知事が「県民に対して失礼だ。法的措置も検討する」と息巻いているが、違うよ。
 埼玉を抜いてまず45位を狙わなくちゃ。
 で、その後万年下位の茨城を蹴散らして47位となり話題を独り占めする。
 マーケティング戦略的にはこっちが正解。

 むろん埼玉だって黙っちゃいない。
 45位から1位を狙うのは至難だが、47位を狙うのはそれほど難しくはないからね。
 虎視眈々、最下位を狙ってるよ。
 大野知事もそう言ってなかったか。
 って、そんなわけねえ。

 言っとくが、この調査は素人の知識や感想を集計したものだ。
 民間会社が商売として、売り物として出しているものだ。
 もちろん素人の感想もバカにできないし、民間だから信用できないというのではない。
 ただ、県生産額だとか県民所得とかそういった経済統計なんかは入っていないわけだ。
 参考までに、調査項目は「認知度」「魅力度」「情報接触度」「情報接触経路」「地域コンテンツの認知」「地域の特性」「地域のイメージ」「地域資源評価」「居住意欲度」「訪問目的」「観光意欲度」「産品想起率」」といったものだ。
 生活とは関係ない。
 魅力がないはずの埼玉は、ずっと人口が増え続けているわけだからね。
 まあこれはこれでいいではないか。

 ただ繰り返すが、調査する会社も話題性を狙っているわけだから、話題を取ったもん勝ち。
 なので今回は北海道と茨城の勝ち。

 ちなみに私の父は佐賀出身、母は埼玉出身。
 来年は佐賀と埼玉でワンツーフィニッシュ決めてほしい。