ハーフマラソン3連戦終了。明日の加須こいのぼりマラソンが、上尾シティマラソン、小江戸川越マラソンと続いた3週連続レースの最終戦。
 その年でよくそんなことできますね。

 だろ。じゃあ種明かしをしておくよ。
 レースの日以外は1ミリも走らないことだ。
 つまり、何のことはない、週に1回21キロを走っているだけなのだ。その走る場が大会だというだけの話。これなら何連戦でも可能だ。ただ参加費と交通費がかかる。それと、何だかんだ一日つぶれてしまうのも難点だ。

 大会を練習の場にするメリットは、サボる率が低くなること。ふだんの練習は何かと理由をつけてサボるが、参加費払ってるのにもったいないと、まずサボることはない。

 それなりに体調管理に気を使うこと。体重増えるから食い過ぎに気をつけよう、睡眠もちゃんととろうと思うのは日曜日にレースがあるからで、日曜日に練習するからとそこまで考えたりはしない。

 質の高い練習ができること。
 ふだんの練習だと途中歩いたり止まったりする。その気はなくても信号待ちなどあるから止まらざるを得ない。が、レースでは止まらない。別に止まってもいいわけだが、正式記録も出るし、周りからも応援されるし、目の前にオッサンが走ってたら抜くたくなるしで、結構一生懸命走り続ける。結果、非常に質の高い練習になる。

 もし読者の皆さんの中に、自分も走ってみようかと思っている人がいたら、真っ先にやるのは大会にエントリーすることだ。練習して大会に出るのは上を目指す人のやることだ。
 練習もしないで出場して大丈夫か?
 だから言ってるじゃない。大会は質の高い練習ができる絶好の機会だ、って。

 実戦形式の練習が一番力がつくんだよ。これはマラソンに限らず、遊びでも仕事でもいろんな場面で応用できる考え方だと思うよ。たとえばパソコン教室なんて通っても一向に上達しないけど、仕事しながらだったらワードでもエクセルでも一発だからね。

 「これは練習だから」と思うと、どうしたって緊張感に欠けるし、100%の力を出さないんだね。甘さが出る。でも実戦なら、ありったけの力を出そうとする。課題が見つかるのはその時だ。練習はそれからやっても遅くはない。