野村克也氏が亡くなった。享年84。著名人や知り合いの訃報に接すると、ほぼ反射的に引き算をするこの頃である。もちろん我が年齢との引き算である。
 84-68=16
 野村氏の年齢まで生きられるとしてあと16年か。それほど長くはないな。

 次に確認するのは死因。
 どんな病気なの? どんな前兆があるの? 予防法は?
 調べてみると結構当てはまることがあるじゃないか。
 こりゃ危ないな。あと16年は無理かもしれない。

 人によりけりだと思うが、私の場合、こういうことを考え出したのは60代の後半に入ってからだ。70を越したらもっと考えるんだろうね。やれやれ。

 野村克也選手及び監督について語っておこう。
 1933年生まれ 金田正一(昨年死去)
 1935年生まれ 野村克也
 1936年生まれ 長嶋茂雄
 1940年生まれ 王貞治、張本勲

 私たちの世代だと、かれらプロ野球のスーパースターたちの全盛期をリアルタイムで見ている。ピッチャー金田対バッター長嶋・王なんていうのを後楽園球場(今の東京ドームだよ)で見たのを覚えている。

 野村克也捕手は京都の無名高校からテスト生として南海ホークスに入団した。あの頃のプロ野球はパリーグに西鉄・阪急・近鉄・南海、セリーグには阪神と国鉄と、半分が鉄道会社だった。そういう時代だったんだね。

 選手・野村克也がどれほど偉大であったかは、ここではいちいち触れないが、私が注目するのは指導者になった年齢だ。
 ヤクルトの監督になったのが1990年、55歳の時だ。南海時代にプレーイングマネジャー(選手兼監督)の経験があるが、監督専任になったのはこれが始めだ。
 57歳でリーグ初優勝、58歳で日本一。60歳、62歳でも日本一。
 その後、64歳で阪神、71歳で楽天の監督となり、74歳で引退。以後解説者として活躍。

 つまりね。
 職業の特殊性やご本人の才能ということもあるが、60代、70代も現役バリバリでやって来たわけですよ。ここが羨ましい。
 自分と比べてはいけない人だとは分かっているが、生涯現役という点は見習いたいものだ。