桜と雪を同時に見られるなんて、滅多にないことだ。
みんなもう忘れていると思うが、本来なら選抜高校野球が行われている時期だ。予定では今日が準決勝。しかし結果論だが、中止で正解だったようだ。3月初めの時点では、無観客でやらせてあげたらという声も結構あったと思うが、今の世の中の空気はそれを許さないだろう。
朝からの雪でランニングもできず、テレビでも見ようかと一瞬思ったが、どうせ下らん番組ばかりだ。
ニュースは閑散とした繁華街を映し出すだろう。この天気にわざわざ街に繰り出す人間がいるもんか。
ガラガラになったスーパーの棚を映し出すだろう。で、ここが何ともいやらしいところだが、「商品は十分あります。買いだめに走らないようにしましょう」というナレーションをかぶせる。だったら、空になった棚や長い行列を写すなよ。
要は不安を煽りたいんだろう。混乱する絵(映像)が欲しいんだろう。でも、それではあまりにも露骨だし、批判も多いだろうから、アリバイ作りとして、心にもないナレーションを入れておく。
というわけで、テレビはイライラの原因になるので、今日もまた映画を見た。
映画「復活の日」。原作:小松左京、監督:深作欣二、出演:草刈正雄ほか。
これから原作を読んだり、映画を見る人もいるかもしれないので、詳しくは語らないが、新型ウィルスと核ミサイルで人類が絶滅に追い込まれるというストーリー。
新型ウィルスによる感染症が、何と「イタリア風邪」。100年前(日本では大正時代)、スペイン風邪が大流行して何千万人という死者をだしたのだが、そこからの連想だろう。患者が殺到して医療現場が崩壊する姿なども描かれており、今日の状況と重なる部分もある。
映画が製作されたのが、今から40年前の1980年。
小説が書かれたのが、前回東京オリンピックが開催された1964年。何か、因縁を感じさせる。
しかし、若いころの草刈正雄はイケメンだったんだね。多岐川裕美も出てるよ。あと、いっとき布施明と結婚していたこともあるオリビア・ハッセー。
そうそう、ほぼちょい役だが現千葉県知事の森田健作も。なんだ、ウィルスの脅威、経験してるじゃないか。生かせよ。
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