高校入試の出題範囲について、都道府県によって対応がバラバラではないかと言う人がいる。独自対応と言わず、あえてバラバラという言葉を使うのは、統一性のなさに対する批判が込められていると思われる。だが元々、公立高校入試は学校の設置者であり試験の実施者である都道府県が、それぞれの日程、選抜方法で行っているものであるから、出題範囲をどう定めるかについても独自対応で構わない。バラバラがお気に召さない人は、文部科学省の指示命令の下、全国一律入試の実施をお望みなのだろうか。
 すでに学習指導要領があり、それに準拠した検定済み教科書があるのだから、入試の出題内容くらいは独自性があっても良かろう。

 少し前にも書いたが、出題範囲を多少狭めても合否への影響はほとんどないだろう。
 その道のプロである塾の先生方も、おそらくそのようにお考えだと思う。
 つい最近発表された神奈川県の出題除外範囲を見ても、これまであまり出題されていない内容や、出題されたとしてもそれほど大きな配点となっていない内容を削ったに過ぎない。つまり、出題傾向は変わらない。
 ただ、塾の戦略としては、「大して変わりませんよ」と本音を言うより、「変化した出題傾向に十分対応しています」と言ってあげたほうがいいかもしれない。
 
 だいたいの受験生・保護者は、プロから見たらどうでもいい些細な事を心配しているものだ。そういう相手に「心配ありませんよ」と言っても、「ああ良かった、ホッとしました」とはならないので、言い方に注意しよう。

 埼玉県の除外範囲はまだ発表されていないが、すでに公表された東京、大阪、神奈川などの例を見ても、3年生の後半、もっと言えば最後の方が削られるのは明らかだ。
 3年後半を削り、浮いた配点は3年前半や1、2年の内容に回す。100点満点のテストが95点満点になるわけではないから、当然そうなる。
 とすれば、今が勝負ではないか。休みを短縮して夏に行われる授業内容が相対的に重みを増すということではないか。

 いつもより夏休みは短くなったが、この夏の重要性はいつも以上に高まりましたね。

 という受験生向けの記事を書いているところなので、今日はこんな記事になった。
 塾の先生方、夏期講習しっかりお願いします。