一昨日、県立不動岡高校行って来た。今シーズン二度目だ。
その時の模様は7月28日付記事に書いた。
埼玉県屈指の歴史を誇る県立不動岡高校を訪ねる
今回の目的は、塾の先生方に学校訪問の機会を提供することだ。
◆秋だから公立高校行ってみよう
「GoTO公立高校キャンペーン」
参加定員 4人
参加資格 公立高校教育に興味がある個人塾塾長
参加費 無料(昼食付)
ただし現地までの交通費は自己負担
長年塾をやっていて塾生を送り込んでもいるが、実際にその学校を訪れたことはない。
私立高校は塾対象説明会などがあるので毎年訪れているが、「公立高校は敷居が高い」。
ぜひ一度訪問してみたい。
そんな塾長さんたちのご要望に応えるのが今回の企画だ。
◆公立高校は敷居が高い
公立高校の皆さん。この「敷居が高い」という言葉、よく覚えておいてね。
余談だが、「敷居が高い」というのは、不義理をしてしまい、その人の家に行きにくいというのが本来の意味だが、最近は店などが高級過ぎたりして入りにくいという意味で使う人が多い。
塾の先生が言う「公立高校は敷居が高い」は後者の用法、つまり誤用である。生徒に間違って教えないように。
塾の先生は毎年のように生徒を送り込んでいるから不義理どころか大いに貢献しているのであるが、それでも行きにくいと感じているようだ。
誰にお願いすればいいのかが分からない。
どんなお願いの仕方をしていいのか分からない。
その点、私立は簡単だ。
生徒募集担当の先生お願いします。
学校見学に行かせてもらっていいですか。
はい、どうぞ。
要するに。
私立は募集活動に熱心だから、生徒供給源である自分たち塾の人間を基本歓迎してくれる。
だから安心してお願いできる。
でも、公立は募集には関心が低いようだから、塾の人間なんて相手にしてくれないんじゃないか。
とまあ、そこまで卑屈ではないが、それに近い感情がある。
それを表したのが「公立は敷居が高い」である。
◆予想以上の大歓迎
あまり大勢で押しかけては迷惑だろうと思い、今回は初めから人数を絞った。
私含め5人の予定だったが、体調不良のため1人欠席で4人での訪問となった。
塾長3人のうち一人は同校卒業生。
立派な応接室に通された。
1時間目は懇談の時間。
学校側からは校長、教頭(2人)、広報担当が出席。
学校の現状などを聞いた。
質疑応答の時間もあり、こちら側出席者からもいろいろな質問、意見が出た。
今回少人数に絞ったのは塾の先生に何度も発言してもらうためだ。
2時間目は授業と施設の見学。
校長先生自らが案内してくれた。
公立は校舎や施設設備がショボいんじゃないか。
皆、そんな先入観があったと思うが、ここは別世界だ。
普通教室すべてにプロジェクターが設置されている。
IT機器を駆使した授業。
こういうのやってみたかった。
3時間目は再び応接室に戻り懇談、意見交換。
◆どんな印象? それはSNSで
私が参加者塾長にお願いしたのは、今日の訪問の模様をSNSやブログで各自発信して欲しいということ。
学校側も、われわれ外部が思っている以上に生徒募集に関心を持ち、責任を感じているのだ。
この日の歓迎ぶりもその表れだ。
歓迎へのお返しは、情報発信だ。
それをしないと言葉の本来の意味で敷居が高くなるぞ。
※追記 31日午後9時
教学館の木下絢一先生が訪問記をブログアップしてくれた。力作である。
「県立高校の底ヂカラ」
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