本日のブログはまたもや「プロモーション含む」である。
 私の友人、というか仲間が本を出した。
 気軽に仲間などと呼んでいるが、年齢は私より10歳上の80歳だ。

 本ブログの読者には、私以上の高齢者はいないと思うので言っておくが、80と言えばそろそろお迎えが来たっておかしくない年齢だ。
 そこまでではないにしろ、体力は衰え、杖なしでは歩けず、記憶もところどころ曖昧になったりするのがこの年齢だ。
 ところが、この爺さん、いたって健康で、先月も一緒に山登りに行ってきた。
 (11月21日付記事にそのことは書いた)

 知り合ったのは、かれこれ四半世紀前。
 当時、私はサラリーマン、あちらも現役サラリーマン。
 ただし、私は無名の中小企業で、あちらは一部上場の大企業というところが違っていた。
 
 1995(平成7)年の秋、仕事上の必要あって共に海外視察団に加わったのがご縁の始まり。
 だが、特に深い付き合いに発展することはなかった。
 その後、海外視察団メンバーは年1回ペースで集まっていたが、その間もそれ以上の関係には発展せず。

 ところが、知り合って18年目の2013年(平成25)年の春、突然電話がかかってきた。
 まあ突然と言っても、それまで18年間、年1回ではあったが交流はあったので、不意打ちという感じではなかった。

 爺さん「今度、100キロトレイルというのに参加するんだけど、メンバーに入ってもらえる?」
 何でも4人1組で48時間以内に100キロの山道を踏破するというレースに参加するとのことで、体力ありそうなメンバーを探しているらしかった。
 うん、分かった。
 その年私は、2月の終わりに東京マラソンを走り、その2週間後には京都マラソンを走るというハードスケジュールを難なくこなしていたから、じゃあメンバー入れといて。
 というわけで、これを機に新たな付き合いが始まるのである。

 が、それにしても、当時私は62歳。
 ということは、爺さん72歳。
 大丈夫か。
 運動やってるって話、聞いたことないぞ。

 聞けば、70歳過ぎてから急にランニングに目覚めたのだという。
 それでランとトレイルのグループに入り、若い人たちと一緒に走っている。
 100キロトレイルも、そのグループの活動の一環ということだ。

 でもね、デビュー遅すぎでしょう。
 定年迎えて60歳からという話はよく聞くが、運動経験皆無の爺さんが70からだからね。
 ボケ始まってねえか。
 そこで私は、これを「古稀の狂い咲き」と名付けた。

 しかし、人間何でもやってみるもんだ。
 驚くべきことに年々記録が伸びて行くではないか。
 何かを始めるのに年齢は関係ないってことだな。
 途中、病気や怪我もあったが、今でも日々走り続けている。
 だから私は、時々電話して、練習し過ぎないように監視している。

 その狂い咲き爺さんが、仲間たちの「面白いから、本にでもしたら」の声に乗せられ、この度ついに出版の運びとなった。
 乗せられ易い性質(たち)なのだ。
 
 ゲラ刷りの段階で読ませてもらったが、私の名前間違ってたな。
 本刷りの段階で直してくれただろうか。
 まっ、どっちもいいか。
 こちらもいい加減爺さんだ。
 そいうのはサラッと流す。
 
 令和4年1月27日発売で、現在予約受付中とのこと。
 内田安弘著『定年後を自分らしく生きる黄金法則「人生リノベーション」のすすめ 心を裸にして人と付き合う』