1月19日、埼玉県教育委員会は、「まん延防止等重点措置に伴う県立学校の対応」を発表した。
 県立学校とあるが、市町村立学校や私立学校もこれに準じた対応となるだろう。
 

2022年1月19日発表


◆入試は予定通り実施
 県立学校の入試については、「国の方針等を踏まえ、対策を講じて実施」と言い切っている。様子を見て判断するといった曖昧さはないので、公立高校受験生の皆さんは迷うことなく、約1か月後の学力検査に向け邁進してほしい。

 なお、県教委は18日、「県公立高校入試直前(リーフレット)」というものを発表している。
 出願から発表に至る諸々の確認が書かれているが、受験生として気になる志願者倍率のチェックの仕方なども細かく書かれている。14日の出願開始から18日の志願先変更終了まで4回にわたり情報が更新される。その時になって慌てないように、今のうちに、いつ、どのような形で見られるかを調べておきたい。

◆部活は休日のみ禁止
 部活動については「ハイリスクな活動を回避・校外活動は制限」とされている。
 休日の活動や練習試合等校外活動(公式大会出場等は除く)は禁止となっているが、平日の活動については禁止されていない。

◆学校行事は慎重に判断
 学校行事については「実施について慎重に判断」とされている。
 修学旅行等の校外行事は、目的地の状況を見てということで、これまでの方針と変わらない。
 卒業式については、「原則児童生徒と教職員で実施(保護者は1人まで)」となっているので、中止になることはないようだ。

◆臨時休業は迅速に
 臨時休業については「迅速かつ適切な学級閉鎖等の臨時休業を措置」とされている。
 現在の急激な感染拡大状況を見れば、学級・学年や学校単位での臨時休業は相当にありそうなので、受験生としてはそれを頭に入れ、その際の行動の仕方(勉強の仕方)を考えておいたほうがいい。

◆直行直帰がイミフな人へ
 授業については、実験や実習などはやや不自由になるかもしれないが、ほぼ平常通りだ。始業時間の繰り下げが行われる可能性はある。
 「直行直帰の徹底」ということも書かれている。
 直行直帰はイミフ(意味不明)という中学生がいるかもしれないので、簡単に説明する。
 直行直帰(ちょっこうちょっき)とは大人の社会で使われる言葉で、直行は朝いったん会社に出勤することなく直接営業先や現場に行くことを言い、直帰は営業先や現場で仕事が終わったら会社に戻らずそのまま家に帰ることを言う。
 なので、これを中高生向けに翻訳すると、「学校の行き帰りに寄り道するな」となる。

 オミクロン株は、症状は軽いが広がるスピードは速いので、今まで通り気持ちを引き締めて行こう。