受験生や先生方ほどではないが、ここしばらく入試のことばかりが頭の中を駆け巡っていた。
 何か気晴らしも必要だ。

 本来ならこの日(3月6日)は三浦半島でハーフマラソンに参加する予定だった。
 だが、コロナの影響で中止となってしまった。
 東京マラソンやってるのに、なんでやらないんだ。

 ということで、予定がスッポリ空いたこの日。
 宇都宮まで餃子を食いに行ってきた。
 ついでではなく、目的はその一つだけだ。

 目指すは「来らっせ本店」だ。
 市の中心街にある。
 有名な5店舗が入っていて、いろんな味が楽しめる。
 
 が、その前に。

 目と鼻の先に宇都宮二荒山神社があるので、ここを素通りというわけにはいかない。
 同じ栃木県内には、日光二荒山神社があり、おそらく世界遺産登録されているこちらの方が有名だ。
 名前が同じだから、何らかの関係があるかと思いきや、実はまったくつながりはない。
 ただ名前が同じというだけ。
 ちなみに、日光は「ふたらさん」、宇都宮は「ふたあらやま」と読む。

駅前通りに面した堂々たる鳥居


本殿に至る石段


拝殿


 神社や寺は高い所に造られていることが多いから、石段(階段)を上らねばならぬ。
 ここの石段は95段。
 どんな上り方をしてもいいが、真ん中を歩くのだけはNGだ。
 そこは神様の通り道だからだ。

 主祭神は「豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)」。
 第10代崇神天皇の皇子ということだ。

 参拝は終わった。
 さあ、それではお目当ての餃子だ。

 実はここに来るのは二度目である。
 前回のことは、このブログでも書いた。
 「晩秋の宇都宮 紅葉を愛で名物の餃子を食す」(2021年11月21日)
 あの時は山登りがメインだったが、今回はこっちが主役。
 そして、あの時は4人連れだったが、今回は3人連れだ。
 で、この3人というやつが、なかなか好都合なのだ。

 餃子は基本一皿6個だ。
 それを何種類も頼んで分け合うのだが、4人だと2個余る。
 この争奪戦ないし、譲り合いというのもなかなか面倒な神経戦だ。

 その点、3人は一人2個ずつでピッタリ割り切れる。
 2人でもいいが、一人3個ずつになるから種類をたくさん頼めない。 
 じゃあ6人ならもっと種類を頼めるじゃないかとなるが、1個ずつだと、味の印象が残らない。
 餃子をシェアするなら3人が最適人数である。
 
 
 
 メニューに麺類はない。
 スープ類もない。
 白ご飯はあるが、チャーハンなどのご飯ものもない。
 ご飯やスープが欲しければ定食を頼むしかない。
 しかし、せっかく来たのだから、米で腹を満たすのはもったいない。
 と、ひたすら餃子を食い続けたのである。 

 なお、宇都宮市は長らく一世帯当たりの餃子購入額で浜松市と首位争いをしていたが、最新の調査(総務省・家計調査)によると、宮崎市にトップを奪われたようである。目の前の敵にばかり目を奪われると、そういうことになる。