昨日に続き、ホームページに関わるネタである。
面白い記事を発見した。
◆先生の片手間では限界
浦和学院のHPからである。
2023年度 パート事務職員(SNS担当) 募集について
職務内容は「SNS(Twitter 等)の入力、更新、発信業務」とある。
勤務時間は「平日 10:00~14:00(応相談)」で「週3日以上」、「時給1300円」。
いよいよそうなってきたか。
先日、ブログでこんな記事を書いたばかりである。
HPやSNS担当は情報の先生という学校は、その時点で終わっている(7月13日)
SNS発信の重要性をどう考えるかによるが、先生の片手間ではいずれ回らなくなるということだ。
むろん、教育が分かっていて、生徒が分かっていてはじめて出来ることであるから、事務職員に丸投げとは行かず、何らかの形で先生が関わらざるを得ないだろう。
何かあったとして「それは事務方のやったことで」というわけには行かないのだ。
まだまだ個人の力に頼っている学校が多い中、組織で取り組む体制に踏み出してという点で興味深い。
なお、浦和学院のInstagramフォロワー数は、花咲徳栄、立教新座、埼玉栄に次いで県内では4番目である。
◆これも広報の役割
もう一つ面白かった記事。
こちらは県立いずみ高校の新着情報。
タイトルからも分かるように、受験生ではなく企業の人事担当者に向けての情報発信である。
広報活動の対象は、何も受験生だけではない。
学校を取り巻く関係者(ステークホルダー)はさまざまである。
職業系の専門高校や、普通科でも就職希望者が多い学校は、就職試験(採用試験)準備の真っただ中である。
そんな中、生徒を少しでも良い企業に就職させてやろうと、企業の人事担当に売り込んでいる。
もちろん優良な就職先の開拓は、どの学校の進路指導部も行っていることであるが、こんな形で発信すれば、生徒や保護者も心強いだろう。
また、結果的として、学校選びをしている受験生にも、先生がどれだけ生徒のことを考えているかを伝えることになるだろう。
学校HPの新しい使い方、と言うより広報活動本来のあり方として注目していいだろう。
ただ、これはちょっと。
いつから校名変わったんだ。
※上記は2023年8月5日現在のもの
◆中学生の皆さんへ、だけじゃない
HPやSNSを生徒募集のための手段と考えている学校が多いだろう。
まずはそれでいいと思う。
だが、前述したように広範なステークホルダーに情報発信し、ファンや支持者、支援者等を獲得しようというのが広報本来の目的である。
大学のHPをご覧いただければ分かるが、「受験生の皆さんへ」のほかに、「企業の皆さんへ」「卒業生の皆さんへ」「寄付をお考えの皆さんへ」といった様々な対象別メニューが用意されている。
高校のHPもいずれこのような形になるだろう。
そうなると、やはり先生の片手間では限界があり、組織的に取り組み、必要あれば外部スタッフなども利用する方向に進むことになるだろう。
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