読者の皆さんは私よりずっとお若いと思うので、最新の情報には詳しいだろう。
私は常に周回遅れ、良くて半周遅れといったところだ。
なんでそうなるかというと、今は分からんだろうが、年を取ると、いろんなことがどうでもよくなっちゃうんだよ。
メリットは、些細なことで怒ったり、悩んだりしないことかな。
デメリットは、脳に刺激が与えられないのでボケが進行するということか。
突然だが、「推し活」という言葉がある。
アイドルグループなどのファンが、特定のメンバーを応援することを言う。
「活」は「就活」「婚活」「終活」などと同じで「活動」の意である。
「推し活」は、言葉として存在しなかっただけで、このような行動は昔からあった。
「追っかけ」などがそれに近いと思われる。
昨今は、「推し活」の変形ないしは進化形である「推し事」という言い方もあるようだ。
「ふだん何やってますか?」
「はい、毎日推し事してます」
「休みはないんですか?」
「はい、押し事に休みはありません」
てな、感じ。
で、以上は落語で言えばマクラ。
私の最近の「推し」は、学校広報におけるSNSの活用と映像配信である。
これについては繰り返し書いているので、皆さんもお気づきだろう。
たとえばホームページ。
最新の出来事を文字と写真で伝えるのは、いわば新聞的な手法だ。
今やオワコン(終わったコンテンツ)と言われている新聞の手法を採用しているようでは、若い人の共感は得られない。
むろん、しっかりと文字で伝えたほうがいい情報もあるが、日々のニュース配信は、映像によるテレビ的手法の方が効果的だろう。
10年以上前から、すでに映像で伝える手法はあった。
「学校紹介ビデオ」などが、その代表的なものだ。
それはそれであってもいいが、私の「推し」は、前述したように日々のニュースをできるだけ映像(動画)で伝えることだ。
ホームページに動画を載せてもいいが、もっとお手軽に、タイムリーにということを考えると、InstagramなどのSNSが適している。
なお、10分もの、20分ものといった長尺の「学校紹介ビデオ」は、今後も一定のニーズはあるだろうと予想している。
ただ、施設や授業風景や部活や行事を網羅的に紹介するようなものは廃れるだろう。
では、どういうものが求められるかと言えば、ストーリー性のあるものだ。
早い話や映画やドラマの世界。
とりあえず撮ったものを編集して、テロップとBGMをつけてという程度なら、はるか昔からあった。
だが、これから生き残るのは、ドラマ仕立てか、ドキュメンタリータッチか、バラエティー調か。
いずれにしても優秀な構成作家や脚本家がついたものでないと、新たなニーズは引き出せないだろう。
日々のニュースの映像(動画)配信に話を戻すが、最近はかなり増えてきたので、喜ばしいことだと思っている。
一例を挙げると、こんな感じだ。
「今週の一女」というタイトルで1分30秒ほどの短いものだが、写真をベタベタ貼りつけるより、この方がはるかに雰囲気が伝わる。
ちなみに、夏休みとはいえ今どきの先生は体育じゃなくても短パンで授業しちゃうのかと、時代の変化を感じた。
これは映像だからいいんだな、と思わせれた作品をもう一つ。
久喜高校のホームページから。
この手の映像は他の学校にもいくらでもあるが、この内容を文字でつたえようとするととんでもないことになる。
やはり、こうして映像化するから理解も早いわけである。
ちょうど私も新聞社からの依頼で、選抜基準の動画を作ろうとしているので参考にさせてもらおう。
一つ気になったのは、YouTubeに飛ばすのはいいが、チャンネル名が何となく怪しげなことだ。
学校ホームページから飛ばしているので公式なものだと思うが、だったらチャンネルは個人名などではなく学校名にした方がいいだろう。
久喜高校は最近になってInstagramを始めた。
久喜高校公式Instagram
投稿4件、フォロワー64人と少ない。
ホームページにバナーを貼り付けると少しはフォロワーも増えるだろう。
バスケット部やバレー部のインスタはフォロワー数1000人を超えているので、それに負けないように頑張ってもらいたい。
以上で、本日の推し事は終了
2023-08-19 at 07:20
わたしの高校SNSの推しは
やはり「岩槻高校」です。
YouTube動画に
ストーリー性を感じ、
見た人が
高校のファンになってしまうほどの
クオリティだと思います。
業界の性質上
外注レベルの動画を
内製できる高校が
圧倒的に有利だと思います。