本日は、埼玉県第1回進路希望調査(令和5年10月1日現在)における学校学科ごとの男女比率について調べてみた。
志願者数の男女比率を調べることにどれほどの意味があるのかと思いながら毎年やっている。
元教員的視点から見ても男女の比率にそれほど大きな意味はない。つまり、男子多めだろうが、女子多めだろうが、授業を行う上では何の支障もない。
ただ、極端にどちらかに偏っている場合、時間割編成等の関係で「女子だけ(男子だけ)クラス」を作ることもあるだろう。
以下、男子比率あるいは女子比率の高い学校・学科を見て行くが、あくまでも第1回進路希望調査時点のものなので、第2回でどう変化するか、また実際の志願者や合格者・入学者がどうなるかは分からない。
【普通科 女子比率が高い学校】
大宮光陵
(外国語コース)81.40%
市立川越 73.02%
大宮武蔵野 70.37%
狭山清陵 63.30%
本庄 63.16%
南稜 62.97%
川越南 61.12%
市立浦和 61.09%
岩槻 60.37%
上尾橘 60.00%
以上が女子比率60%以上の10校であるが、裏を返せば男子比率の低い10校ということになる。
以下、入間向陽(59.76%)、羽生第一(59.59%)、大宮光陵・普通科(59.54%)、松伏・情報ビジネスコース(58.52%)、上尾鷹の台(57.61%)、宮代(57.36%)が続く。
大宮光陵(外国語コース)・市立川越・大宮武蔵野・市立浦和・川越南は前年同期も上位10校に入っていた。
岩槻は前年同期の女子比率は45.4%だったので今回は大幅に上昇している。
【普通科 男子比率が高い学校】
春日部東 76.23%
川口市立
(スポーツ科学)68.71%
ふじみ野 68.18%
大宮東 64.1%
朝霞 67.41%
坂戸西 62.90%
妻沼 62.69%
坂戸 62.35%
北本 62.35%
豊岡 62.16%
富士見 61.31%
上尾南 60.45%
以上が男子比率60%以上の12校である。
以下、三郷北(59.70%)、深谷(59.41%)、杉戸(59.08%)、与野(58.91%)、新座柳瀬(58.39%)、上尾(58.25%)、所沢北(58.05%)が続く。
春日部東、川口市立(スポーツ科学)、大宮東、ふじみ野、朝霞、豊岡は前年同期も上位10校に入っていた。
ふじみ野・大宮東のように体育系学科のある学校や、春日部東、坂戸西といった部活強豪校のイメージのある学校が上位に来ている印象だ。
川口北は前年同期は男子比率59.9%だったが今回は51.60%まで下がった。女子希望者が戻ってきたようだ。50周年を機に制服を一新するが、その影響があるのかどうかは現時点では分からない。
【女子比率が高い専門学科】
農業系は全体の女子比率が51.63%であり、男子を上回っている。
特に女子比率が高い学校は次のとおり。
熊谷農業・生活技術 88.33%
児玉・環境デザイン 80.00%
鳩ヶ谷・園芸デザイン75.51%
杉戸農業・生活技術 74.42%
生活技術は家庭系に近い内容だからだろう。
園芸も女子人気が高く、デザインという名称も女子受けが良い。
工業系は圧倒的に男子比率が高く(87.87%)、女子比率は12.13%にとどまっている。
そんな中で女子比率が高い学科は次のとおり。
川越工業・デザイン 86.36%
新座総合技術・デザイン80.33%
三郷工業技術・情報電子36.36%
進修館・情報メディア25.93%
久喜工業・環境科学25.00%
川越工業・建築 18.00%
新座総合技術・情報技術17.31%
デザイン人気は相変わらず。
情報技術の女子人気が上向いてきたか。
建築科は、川越工業18.00%、熊谷工業15.56%、大宮工業15.22%、春日部工業13.33%と比較的女子比率は高めだ。
なお、久喜工業・環境科学は40人募集で志願者6人のデータなので参考程度。
商業系は全体の女子比率が55.82%である。
ここでは男子比率が高い学科を見ておこう。
越谷総合技術・情報処理77.14%
八潮南・情報処理67.33%
狭山経済・情報処理65.06%
浦和商業・情報処理59.30%
深谷商業・情報処理58.10%
鳩ヶ谷・情報処理 57.53%
情報処理科は所沢商業(50.00%)、市立川越(33.71%)を除いて、いずれも男子比率の方が高い。
家庭系は全体では女子比率が75.43%であるが、食物調理科は越谷総合技術が男子46.84%、新座総合技術が男子49.30%と拮抗している。
外国語科は全体で女子比率が77.41%であるが、坂戸は男子が40.00%とやや高めだ。
理数科は全体で男子比率が71.13%。一番低い大宮でも男子比率64.77%である。
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