あまりのスケールのデカさに腰が抜けるぜ。

 大谷翔平に世界中から称賛続々 グラブ寄付に羨望の眼差し「自分が小学生だったら」(Full count 11月9日)

 大谷翔平選手が日本全国の小学生に6万個のグローブを寄付。
 千とか2千でも大したものだが6万だからね。
 ここでも大谷選手は桁違い。

 こちらは大谷選手のInstagram。
 フォロワー数592.3万人。
 

 この手の話になると、やれ税金対策だの、メーカー(今回はニューバランス)の広告宣伝だのと、いちいちケチをつける人間が湧いて出るが、そういう人間に限って生涯1円たりとも寄付なんぞしない。
 遠くで吠えてなさい。
 自分には出来ないことを平然とやってのける人のことは、素直に称賛しないと。

 もちろん高額寄付だけが立派なお金の使い道というわけではなく、たとえば高額納税だって立派な社会貢献だ。
 (いや待てよ。高額じゃなくても、能力に応じた納税も、だな)

 ま、私が現職の教員だとしたら、子供たちの前で、こうした行為は理屈抜きに称賛するであろう。
 それを見た子供たちが、寄付とは尊い行為なのだ、みんなに喜ばれる行為なのだと心に刻んでくれればそれでよろしい。
 そうすれば、かれらは当然の行為として寄付をする人間に育つだろう。
 間違ってもケチをつける側にはならない。

 ところで。
 日本には寄付文化がない、あるいは育たないなどという声も聞かれる。
 しかし、東日本大震災をきっかけにかなり広まってきているのではないかと感じる。
 たしかボランティア活動が広まったのも阪神淡路大震災が一つのきっかけだと記憶している。
 
 そういう非常時の人助けも重要なことではある。
 が、平時に行われてこそ文化と言えるだろう。

 私は常々、学校に寄付文化を根付かせたいと考えている。
 私立学校にしばしば見られる入学者・在校生保護者に求める半強制(の匂いがする)寄付ではなく、広く社会に求める寄付。
 少子化の加速で学校自体をダウンサイジングせざるを得ない時代であるから、財政基盤の強化という意味もある。

 また、私が広報活動の強化を各校に勧めているのは、生徒募集のためということもあるが、それだけではなく、もっと視野を広げたファン作りという意味合いが大きい。
 卒業生はもとより地域住民や企業など広範な人々をファンにし味方につける。
 それが、もしかしたら金銭面も含めた支援者、協力者になってくれるかもしれない。

 寄付の恩恵に浴した子らは長じて寄付をする側となるだろう。
 そしてその恩恵に預かった子らがさらに寄付をする。
 この連鎖が寄付文化ということになるだろう。
 強制的ではない、義務的ではない、真の寄付文化を醸成したいものである。