昨日予告したとおり埼玉県産業教育フェアに行ってきた。
 寒かった。
 1週間前は半袖Tシャツで仕事していたのに、この寒暖差は何なのだ。

 入試イベントではないので元々中学生は来ない。
 教育関係者、企業関係者を除けば、お客さんはもっぱら小学生と未就学児童である。
 が、この寒さのためか例年より少なめであった。

 11時過ぎに現地到着。
 まずはソニックシティ隣接の鐘塚公園の屋外会場から。

◆フェアの目玉の一つ、ミニ列車
 ここでの見どころは春日部工業によるミニ電車の乗車体験だ。
 毎年このイベントに登場しているが今回は今年3月完成したばかりの東武鉄道スペーシアXだ。
 機械科課題研究電車班の作品。
 
 各種イベントに引っ張りだこ。
 制作過程及び動画は同校ホームページへ。
 機械科課題研究東武スペーシアX完成しました。
 校長先生から「ぜひ乗っていってください」と勧められたが撮影がお仕事なので今回は遠慮した。
 (以前、学校で新幹線には乗せてもらった)
 例年なら順番待ちの列ができるのだが、寒さのためお客さんが少な目だった。
 来年からは東武鉄道の協力を得て、蒸気機関車の制作に入るそうだ。
 動力はモーターではなく本物の蒸気機関。
 また取材に行かなければ。

◆農産物を即売
 公園では農産物の販売が行われていた。
 いずみ、熊谷農業、杉戸農業、秩父農工科学、羽生実業といった農業系専門高校や岩槻商業、大宮商業、熊谷商業など商業高校がテントで農産物などを販売。
 
 野菜を買いたかったが、これから取材がある。
 帰りがけという手もあるが、その時には売り切れているだろう。
 (案の定、帰る時には、ほぼソールドアウト)
 せめて「羽実ハニー」(羽生実業生による純国産はちみつ)だけでも買っておくべきだった。

 続いてソニックシティ地下展示場へ。

◆見事な説明力
 
 全部は見て回れないが、とにかく出来るだけ多くの高校生とコミュニケーションを図ろう。
 これが今日の最大の目的だ。
 
 
 
 
 ほんの一部だが、こんな感じ。

 いずみ高校・生物生産科では、国指定天然記念物「サクラソウ」の増殖に取り組んでいる。
 いわゆるバイオの研究だ。
 これ、もらってきた。
 
 培養によって得られた苗(順化苗)であるから、光や温度・湿度を調整しながら徐々に環境に慣らす必要があるそうだ。
 無事育つかどうか。

 高校生たちは、いろいろ質問すると丁寧に答えてくれる。
 そして何より、説明が上手。
 はるか昔を振り返ってみても、自分の高校生時代なら絶対に無理。
 今の子供たちは、筋道を立て、人に分かりやすく説明できる。
 そういう教育を受けているからだ。

 今の若い者は。
 年寄り世代が当たり前に出来ていたことが出来ない。
 だが、「なんだ情けない」などと言ってはならない。
 年寄り世代が若い時分に出来なかったことを今の若者は普通にやってのけるのだ。

 この後、マイスターハイスクール大宮工業に関するシンポジウムが小ホールで開かれていたので、そちらも覗いて来た。