今日は大変疲れることをやってしまったので、頭が働かない。
 上尾シティマラソン(ハーフマラソン)出場。

 年々走ることが辛くなっている。
 このまま死ぬまで走るか、または走って死ぬか。
 出来れば「死ぬまで走る」を選びたいが、それは「走って死ぬ」リスクと背中合わせだ。

 時々、「昔から長距離は得意だったのか」と尋ねられる。
 昔がどのあたりを指しているのかは不明だが、中高生の頃というなら、当時はどちらかと言えば短距離派で、長距離は好きではなかった。
 長距離の面白さに気づいたのは教員になってからだ。
 かなり練習したし、レースにもよく出た。

 ずっと担任を持って、部活顧問やって、校務もそれなりにこなし、授業もそこそこ頑張って、それでいつ練習したんだろう。
 ブラック職場でこき使われる今の先生方には申し訳ないが、たぶん暇だったのだろう。

 40代でサラリーマンに転じると、さすがに練習時間は激減した。
 そして会社を作ってからはさらに減った。
 それでもそこそこ走れたのは、それまでの蓄積があったからだろう。

 60代ではレースに出るごとに自己ワースト記録を更新し続けた。
 練習時間が取れないこともあるが、坂道を転げるがごとく体力が衰えたのが主因だ。
 そろそろ打ち止めにしようかと思っている時にコロナに襲われた。
 レースはことごとく中止になり、それを理由に練習もしなくなった。

 が、前述したように「死ぬまで走る」のも悪くないと思い直し、今シーズン初レースとなったわけである。
 上尾シティマラソンには毎年、川内優輝選手がゲストランナーとして招かれ激走する。
 さらに、箱根駅伝を控えた学生ランナーが調整の意味もあるのか大挙出場する。
 一応、市民マラソンに分類される大会だが、かなりのハイレベルだ。

 むろん私にはそんなことは関係なく、「とりあえず完走できればよかろう」と、沿道の声援を頼みにフラフラ、ヨタヨタとゴールを目指すのであった。

 マラソンが私に向いているのは、一人でも練習ができることだ。
 友達が少なく、人と一緒に何かをやるのが嫌い、人と喋るのも嫌いな私にはうってつけの競技だ。
 長く続いた理由もそこだろう。
 あと、道具にも金がかからない。
 少し金がかかるのはシューズくらいだ。

 そんなわけで、もうしばらくはレースに出るつもりだ。