南岸低気圧の影響で東京23区にも積雪の恐れ。
などとニュースや天気予報で騒いでいたが、今日の私の行動範囲(埼玉・千葉・茨城・東京)ではまったく雪の気配はなかった。
台風だ大雪だと大げさな情報を流すのは、視聴率やPV数を稼ぐ目的からと思われ、あまり褒められたものではない。
が、逆に大したことはないと報道することで人々が安心し、大きな被害につながることだってある。
そう考えると、視聴率・PV数が動機であったとしても、やや大げさな報道でちょうどいいのかもしれない。
さて、今日のお題は「危機感を煽っても人は動かない」である。
教員研修会などを頼まれた際、「(先生方を)少し脅かしてくれ」「厳しいことを言ってくれ」とリクエストされることがある。
リクエストの主は校長や教頭である。
昔はほとんどこれだった。
ただ、最近は少し変わってきたように感じる。
上司がちょっと厳しい言い方をするとパワハラと糾弾される時代だからかもしれない。
それに今の若い先生たちは「褒められて伸びるタイプ」だし。
人は危機にさらされていると認識したとき、まずは「逃げる」ことを考えるだろう。
上司としては戦って欲しいのだが、だいたいの人間は逃亡を企む。
危機を目の前にしてファイティングポーズをとる人間はそれほど多くないのだ。
このままでは生徒が減って学校の存続さえ危ぶまれるぞ。
そんな状況を自覚したり、無理やり自覚させられた場合の行動は、はたして「戦う」だろうか。
私だったら、「逃げる」を選びそうだ。
だが、「今ならまだ間に合うぞ」とか「勝てる可能性もあるぞ」と言われた場合はどうか。
つまり最近よく聞く「心理的安全性」が確保されている場合はどうか。
その時は、気を取り直して「戦ってみようか」という気持ちになれるかもしれない。
まずは戦う姿勢、ファイティングをとってもらうのが先決。
攻撃や防御の課題を指摘するのはそれからだ。
コメントを残す