本日は、学校広報や生徒募集に関わっている先生方に提案。
 「お役立ち情報を発信しよう」

 ホームページやSNSなどで発信する情報は、自校のPRに傾きがちだ。
 行事や教育活動に関する報告的な記事、あるいは説明会等の告知的な記事。
 そしてもっとも多いのは部活動に関する情報。

 これらはすべて学校側が伝えたい情報である。
 そのうちのいくつかは中学生や保護者が知りたい情報でもあるが、主役はあくまでも学校だ。
 むろん、学校側としても費用と人手をかけてホームページやSNSを運用しているのであるから、伝えたい情報を流すのは全然間違っていない。
 自校をPRするのに1ミリの躊躇も要らない。
 どんどんやればいい。
 
 ただ、そんな中に、小中学生や保護者にとって役に立つ情報が含まれていてもいいのではないか。
 と、思うのである。
 それによって、現在抱えている問題が解決に向かうような情報。

 今は困りごとがあったら、すぐにネットで調べる時代だ。
 皆さんもパソコンの使い方やトラブルの解決法について年がら年中検索をかけているだろう。
 ショッピングや飲食店情報、あるいは旅行情報。
 これらについて「お役立ち情報」を求め、調べまくっている。

 小中学生や保護者が知りたがっていることがある。
 特定の学校のことを知りたがっているだけでなく、もう少し広範な、一般的なことを知りたがっていることも多い。
 それを学校が流す。

 まあ、そういう情報を流すのが、我々のような第三者の仕事なのであるが、そのおおもとの情報や知識はどこで仕入れているかと言えば、学校や先生なのである。
 であれば、内容次第では学校が自ら流してもいいではないか。
 
 自校の生徒募集には直接的な効果は期待できないかもしれないが、小中学生や保護者の課題解決やお悩み解決に役立つ情報を流す。
 と言うと、どんな情報を流せばいいのとなりそうだが、実は先生方はすでに答えを持っている。
 常日頃、自分のところの児童生徒や保護者の課題解決やお悩み解決のために、いろんな情報を流しているでしょう。
 こうすれば、うまく行くよ、みたいな。
 あるいは、こんなことしてみれば、のような。
 それを少しだけ一般化すれば、十分に「お役立ち情報」になりうるわけで、そんなに難しい話はしていない。

 あまりにも宣伝臭が強いと、お客としてちょっと引いてしまうようなことがある。
 だから、自分のことばかり言うのではなく、たまにはお客さんの立場に立った情報を流してみる。
 そしてそれは、長期的に見れば、学校に対する好感度や信頼度を上げることになる。