まず予告であるが、明日と明後日(19日と20日)はブログは休載する。
 山に修行に行ってくる。
 修行なのか修業なのか言葉の使い方に迷うところだが、修業が技を磨く、スキルを習得するイメージであるのに対し、修行には心身を鍛えるための厳しい訓練という意味合いがありそうなので登山は修行に近い。

 登るのは標高2000mほどの山である。
 標高700~800mあたりからのスタートになるので標高差としては1200m程度だ。
 大したことはない。
 (昔だったら)

 上りは苦しいが何とかなると思う。
 問題は下りだ。
 下りは恐い。
 70歳を過ぎてから日常生活でも下り階段が恐くなった。
 駅でも下りは極力エスカレーターを使うようにしている。
 階段の時は手すりに近い端っこを歩くようにしている。
 いざという時には手すりにすがって転落を阻止しようというわけだ。
 こうした状況は自分だけかと思っていたが、聞いてみると同世代はみな似たようなことを考えているようだ。

 若い人たちが、トントントンと弾むように階段を下って行くのを見て、羨ましく思う。
 自分にもあんな時代があったのだ。
 でも、もうそんな時代は戻って来ない。

 が、せめて下りの恐怖からは解放されたい。

 つい最近のことだが、「階段イップス」という言葉(というか症状)があることを知った。
 「階段恐怖症」とも言うようだ。

 「階段イップス」の主な症状。
 ●階段を下りるときに足が上手く動かず、テンポよく下りられない
 ●階段の前に立つふるえが生じ、手すりなしでは不安で下りられない
 ●階段が近づくと気分が落ち込み、なるべく階段を回避する経路を選択する
 ●階段を下りようとしても足の出し方が分からなくなり、動きがぎこちなくなる
 等々。

 さすがにここまでは行かないが、前述したようにかなり近い症状は見られる。

 原因として考えられるのは加齢による筋力の低下である。
 それと、どうやら平衡感覚も衰えるみたいなのだ。

 そこで、今年の夏は、例年以上に走り込んだ。
 多少でも暑さを回避するために早朝ランニング。
 アップダウンのうち、ダウンのところでは気持ち的にやや加速してみる。
 スクワットなど筋トレを加えればさらにいいのは分かっているが、欲張ると故障(けが)につながる。
 まずは走り込みからだ。

 約1か月。
 ほとんど休まず最低でも1時間、たまには2時間走った。
 昨日は都内に出たが、下りの恐怖はやや緩和された。
 トレーニングの成果は出ているようだ。

 山ではどうか。
 上り切れるかどうか。
 ではなく、下りきれるかどうか。
 3日後に報告しよう。