またもや嘆かわしいニュース。
 
依願退職…高校生男女に“わいせつな体勢”するよう指示した教諭 男女2人一組、教室の前に立たせ性行為連想を求めた25歳「分かりやすく」 さらに2クラス全生徒に下半身を触るよう指示 教諭をたしなめる生徒も(埼玉新聞 8月22日)

 25歳。
 若い教師だ。
 まだまだ新米。
 当該の授業(3年生物)が行われたのが4月17日。
 ということは、新年度新学期が始まって2週目。
 おそらく1回目か2回目の授業。
 生徒受けでも狙ったか。
 馬鹿め。

 記事によると、生徒らは指示に応じることはなく、たしなめる生徒もいたというから先生は馬鹿でも生徒はまともで良かった。
 この手の事件ではどこの学校かと気になるが、たまたま馬鹿が配属されてしまっただけで学校自体に落度はないので詮索は無意味だ。数年たてば別の学校に異動してしまうのだ。

 話変わって栃木県。
 38歳の高校教諭が20台以上のカメラを仕掛けて盗撮。
 その後の調べで前任校からも隠しカメラが見つかった。
勤務先の高校で盗撮容疑の教諭「夜間に忍び込んで何度もSDカードを交換」…20台以上のカメラ見つかる(讀賣新聞オンライン 8月18日)

盗撮教諭、前任校にも隠しカメラ 10台以上設置か、栃木(共同通信 8月22日)

 この男、捕まらなければ行く学校行く学校でやり続けただろう。

 こうした性癖がある人間をなぜ採用したかと責められるが、分かっていれば採用しないだろう。
 こいつが将来盗撮するかどうかなんて分かりっこない。
 それに、若い頃は普通でも、年数が経ってから、何かの拍子にそうした行為に至るということだってある。
 なかなか難しい。

 が、だからと言って、仕方ないと諦めるわけには行かない。
 犠牲になるのは児童生徒であるから、学校が無策であっていいはずはない。
 残念なことであるが、そういう人間が一定数いるという前提に立って対策を立てなければならない。

 最近目立つ盗撮案件に関して言えば、明らかにテクノロジーが可能にした(容易にした)ものである。
 だとすれば、これにはテクノロジーで対抗するしかあるまい。
 研修を強化するなど精神論で解決しようなど無理な話である。
 そっちがカメラなら、こっちもカメラ(防犯カメラ)だ。

 まさかこんな時代が来るとは思わなかったが、児童生徒の安心安全対策の中に、盗撮防止策を含めなければならない時代になった。
 精神訓話で犯罪がなくなるなら、とっくの昔になくなっている。
 システムとテクノロジーによる防止策(抑止)を考えなければならない。それでも完全ではないが、精神論よりは効果があるだろう。