私学フェア大宮展に行ってきた。
 会場はソニックシティ。
 地下の展示場でブース形式の個別相談、9F会議室で各校順番で説明(プレゼン)。

 以前にも書いたが、私学フェアは埼玉県内でもっとも長い歴史を持つフェアである。
 埼玉県私学協会の「創立五十周年記念誌」に、「昭和62年11月20日 毎日新聞主催 私立学校展開催(私学フェア) 以後毎年実施」とある。
 昭和62年は西暦で言うと1987年。今から38年前である。
 彩の国進学フェアの始まりが平成13年(2001年)であるから、それより14年早い。

 私学フェアは長く「大宮そごう」を会場として行われていた。
 「大宮そごう」の開業は1987年であるから、その年から行われていたことになる。
 ただ、この頃、私は公立高校の教員であり生徒募集のことなど1ミリも考えていなかったので、私立がこのようなフェアをやっていることは知らなかった。
 (ちなみに大宮ソニックシティの開業は1988年であり、さいたまスーパーアリーナはさらにずっと遅れて2000年である)
 
 私学フェアは当初、百貨店の催事場におけるイベントとして始まった。
 百貨店側としては客寄せになると期待したのだろう。
 デパートは年がら年中、展示会や特売会や物産展などを催している。
 催事は百貨店においてきわめて重要な戦略となっている。
 進学フェア自体は売り上げにはつながらないが、来店客の増加は見込める。
 来たついでに買い物をしたり食事をしたりしてくれればいいのだ。

 彩の国進学フェアが始まった年、東口の大宮高島屋が公私立高校を集めた進学フェアを開催した。
 明らかに彩の国進学フェアへの対抗である。
 彩の国フェアは読売新聞が主催。
 大宮高島屋の方は埼玉新聞が主催。

 何度か書いているが、公私合同フェアの企画を最初、地元紙である埼玉新聞に持ち込んだ。
 だが、「公立と私立が一緒なんてできるわけないだろう。第一、金はどうするんだ、バーカ」と一蹴された。
 それで読売新聞の方に企画を持ち込んだ。こちらは「面白い。新聞社としても読者サービスになるし、イメージアップにもつながる」と受け入れてくれた。
 
 だが、読売新聞が動き出したのを見たためか、「できっこないだろう」と馬鹿にしてきた埼玉新聞が急に動き始めた。
 結果、2001年は読売新聞主催が大宮ソニックで、埼玉新聞主催が高島屋催事場でと、ほぼ同時期に二つのフェアが行われたのである。
 来客数では読売新聞主催の進学フェアが圧勝。
 あまりにも大勢のお客様が集まり大混乱になったので翌年から、まだ出来て日の浅いスーパーアリーナで行うことになった。

 私は、「高島屋+埼玉新聞」フェアはどうせ長続きしないと思っていたので、高島屋の店長に「うちらと一緒にやらないか」と提案しに行った。
 つまり早い話、スポンサーになってくれという話なのだが、意外にもかなり乗り気になってくれた。
 ただ、その後人事異動もあったりして話は立ち消えとなった。そして、フェアも3年で撤退、終了した。

 来年は改修工事のためスーパーアリーナが使えない。
 記念すべき第1回の会場である大宮ソニックに戻るのも一案だが、当時と今とでは来場者数が違い過ぎる。
 さて、どのように形で開催するか。