この時期恒例となった冬場の高校スポーツ大会埼玉県大会の記録である。
冬場の高校スポーツは、全国高校大会等につながる大会と、基本的には県大会どまりの新人大会に大別される。
(※競技によっては新人大会が関東選抜大会や、春に行われる全国選抜大会等につながる)
今回取り上げるのは、3年生も出場可能な全国高校大会等の埼玉県予選の結果である。
◆サッカー
昌平が2年ぶり7回目
決勝 昌平 1-0武南
準決勝 昌平 3-1東京成徳大深谷
武南 4-2細田学園
準々決勝 昌平 2-2浦和学院(PK)
東京成徳大深谷2-1聖望学園
細田学園2-1浦和東
武南 1-0西武台
過去10年間(2015年~2024年)は、昌平が5回、正智深谷が3回、西武台と浦和南が各1回、優勝している。
◆バスケット・男子
正智深谷が14大会連続
決勝 正智深谷68―66埼玉栄
準決勝 正智深谷101―48春日部東
埼玉栄 72―66
準々決勝 正智深谷78―55春日部
春日部東71―62伊奈学園
昌平 107―76埼玉平成
埼玉栄 96ー59本庄東
正智深谷が14大会連続15回目の優勝。
正智深谷が6月の関東大会で決勝進出したため埼玉県にプラス1校の出場権が与えられた。2代表目は今大会準優勝の埼玉栄。
ベスト4に春日部東、同エイトに春日部、伊奈学園など公立も結果を出している。
◆バスケット・女子
埼玉栄が2大会ぶり9回目
決勝 埼玉栄 71―64昌平
準決勝 昌平 101―51山村学園
埼玉栄 74―72久喜
準々決勝 昌平 98―30浦和西
山村学園55―45正智深谷
久喜 64―41市立川越
埼玉栄 90―40草加南
決勝は関東大会予選、インターハイ予選と同カード。過去2戦はいずれも昌平が勝利したが、今季最終戦で埼玉栄が雪辱を果たした。
男子同様、ベスト4に久喜、同エイトに浦和西、市立川越、草加南など公立勢も健闘している。
◆ラグビー
昌平は2年連続、慶応志木は初
第1地区
決勝 昌平 36―22熊谷
準決勝 昌平 38―0深谷
熊谷 23―19本庄第一
第2地区
決勝 慶応志木21―19川越東
準々決勝 慶応志木42―10熊谷工業
川越東 28―14浦和
第105回の記念大会のため埼玉県には2校の出場権が与えられた。
ここ5年間は昌平と川越東が優勝を分け合う形だったが、ここに慶応志木が割って入った。
◆バレーボール・男子
春日部共栄が17年ぶり
決勝 春日部共栄3―2昌平
準決勝 昌平 2ー0埼玉栄
春日部共栄2―1正智深谷
準々決勝 埼玉栄 2ー0伊奈学園
昌平 2-0大宮東
正智深谷2-1深谷
春日部共栄2―0坂戸西
春日部共栄は今大会は初優勝だが、全日本高校選手権(春高バレー)は17年ぶり8回目の出場。
◆バレーボール・女子
細田学園が2年ぶり
決勝 細田学園3-1春日部共栄
準決勝 細田学園2―0市立川越
春日部共栄2-0狭山ヶ丘
準々決勝 細田学園2-0正智深谷
市立川越2-0淑徳与野
狭山ヶ丘2-0本庄第一
春日部共栄2-0伊奈学園
細田学園は2年ぶり18回目の優勝で、全日本高校選手権(春高バレー)出場は24回目。
決勝は関東大会予選、インターハイ予選、今大会と、3大会連続同カードでいずれも細田学園が勝利。ベスト4の顔ぶれも3大会同じ。
◆駅伝・男子
埼玉栄が9年連続
1位 埼玉栄
2位 花咲徳栄
3位 武蔵越生
4位 春日部
5位 東京農大三
6位 浦和実業
埼玉栄が9年連続44回目の優勝で全国高校駅伝(都大路)出場権を獲得。
6位までが11月22日の関東大会に出場。この大会で北関東各県優勝校(東京農大二〈群馬〉、作新学院〈栃木〉、東洋大牛久〈茨城〉、埼玉栄〈埼玉〉を除いて最上位となった学校がブロック代表として全国高校駅伝出場権を得る。水城〈茨城〉、佐野日大〈栃木〉など強豪に先着すれば埼玉2位の花咲徳栄、同3位の武蔵越生なども全国出場権を得られる。
◆駅伝・女子
埼玉栄が3年連続
1位 埼玉栄
2位 本庄東
3位 春日部女子
4位 昌平
5位 坂戸西
6位 川口市立
埼玉栄が3年連続28回目の優勝で全国高校駅伝(都大路)出場権を獲得。
6位までが関東大会に出場。春日部女子、坂戸西、川口市立と公立が3校含まれている。各県優勝校を除く最上位校に全国出場権が与えられるのは男子と同様。
以上が、今年12月から来年1月にかけて全国大会が開催される競技の埼玉県予選結果である。
埼玉栄が2競技3種目(女子バスケ、男女駅伝)、昌平が2競技(サッカー、ラグビー)、正智深谷が1競技(男子バスケ)、春日部共栄が1競技(男子バレー)、細田学園が1競技(女子バレー)。
【追記】女子駅伝、春日部女子が都大路初出場
11月22日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場および同公園内で第34回女子関東駅伝大会が行われた。
この大会ではすでに県予選優勝により全国大会出場権を得ている埼玉栄が2年連続準優勝を果たした。
また、春日部女子は14位に入り、北関東4県(埼玉・群馬・栃木・茨城)の県予選優勝校を除く最上位となったため、全国高校駅伝(12月21日・京都)の初出場を決めた。

コメントを残す