埼玉県公立入試・学力検査が終わった。
 すでにチェック済みの方も多いと思うが、県教委から問題等が発表されている。
 改めて紹介しておこう。

 各学校の当日受験者数を確認したい場合。
 学力検査実施状況

 2月22日の志願者数確定後、国立私立有力校の入試結果(繰り上げ合格等)の影響で出願を取り消す受験生がいる。また、病気などで当日欠席する受験生もいる。
 したがって、受験当日時点でのデータをここで再確認しておく。
 時間の関係でまだ詳しくは見ていないが、取り消し者がまとまって出るのは、浦和や大宮など上位校に限られる。今年は昨年より多いはずだ。
 その分、倍率はやや緩和されるから、当該校受験者にとっては、ほんの少しだが安心材料になる。

 当日欠席者は主に風邪などの病気が理由だろう。
 今年は昨年よりは増えたが、思ったほどではなかった。

◆問題と正答
 問題と正答は午後7時の時点で発表された。
 
 令和3年度入試学力検査 問題と正答

 受験生の皆さんは、これを見て自己採点をすると思う。
 記号選択の問題は簡単に採点できるが、いわゆる部分点を与える問題の採点は難しい。
 塾や中学校の先生に聞くしかないだろう。
 にしても、限界はある。
 昔と違って、学校ごとに採点の甘辛に差がある。
 はるか昔、私の現役時代にもあったが、その当時よりも学校差は顕著だと思う。
 辛めに採点したら何点、甘めに採点したら何点と、幅のある採点にならざるを得ないだろう。

◆平均点
 自己採点の際に気になるのが平均点である。
 厳密にはそれだけでは不足なのだが、差し当たり今年の問題の難易度を推定する材料となる。
 が、これがなかなか当たらない。
 塾の先生などその道のプロがやっても結構はずす。

 私は仕事柄、過去問の傾向などは調べているが、問題を見て瞬時に平均点の上がり下がりを見極めることは出来ない。
 ふだん生徒に教えていれば、ここは苦戦しそうだとか、勘違いしそうだとか、時間がかかりそうだとかが分かる。
 が、残念ながら、今はそういう立場にはない。

 直感的には全体として昨年より、やや易しいという印象だ。
 ただし、今言ったように、今年の生徒の姿をリアルで見ているわけではないので、あまりあてにはならんだろう。

 来年度のために言っておくと、先行する神奈川・東京・千葉で出題されたのと、きわめて近い問題が埼玉でも出ていた。
 たとえば、昨日(25)の千葉県・社会で出た「立憲改進党」を答えさせる問題が今日埼玉でも出た。
 まあ、偶然である。
 しかし、問題作成者の目の付け所は同じという意味では必然である。

 明日からはまた、今回の入試をさまざまな角度から分析してみようと思う。

 そうそう。
 受験生の皆、お疲れ様。
 異例づくめの入試だったけど、よくやったと思う。
 中学時代に叶わなかったことがたくさんあると思うけど、これからの高校生活で取り戻そう。

【追伸】 22:20 
 知り合いの塾の先生がYouTubeに速報動画を上げていたのでご紹介。
 コチラ。
 2021 超速報 埼玉県公立入試(速報)

 もう一本見つかった。こちらも知り合いの先生。
 上の動画は分析中心だが、こちらは解説中心。
 1時間を超える長尺。
 2021埼玉県公立学校選択問題解説