北九州市の小学校でクラスター発生と大騒ぎ。ちょうど学校再開の時期と重なっているので、おそらくテレビでは「ほれ見ろ。やっぱり学校再開は危ないだろう」という形で報道されていると想像する。

 5月31日、小学生4人(女3、男1)の感染が確認されたが、これは福岡市における755例目~758例目である。
 いずれも北九州市立守垣小学校児童。
 同小学校は5月25日から再開しており29日まで午前中授業(同校HPで確認)。
 学校再開から感染確認まで時間的に短いことから、校内での感染ではなく、それ以前に別の場所で感染した可能性が高い(私個人の推測)。

 小学生4人は5月28日感染確認された小学生(福岡市690例目)の同級生であり、濃厚接触者とされている。

 この小学生(690例目)は、同日感染確認された30代女性(684例目)の濃厚接触者である。家族である。おそらく母娘か(私個人の推測)。

 この30代女性(684例目)は医療スタッフである。
 ここまでまとめると、福岡市発表のデータから、30代女性(684例目)→家族である小学生(690例目)→同クラスの小学生(755~758例目)という感染経路が推測される。

 30代女性(684例目)医療スタッフは、5月12日に発熱し(37°)、15日に医療機関受診、さらに18日に再受診。その後、23日に友人と会食、24日にも友人と会っている。そして、症状が続くため26日に再再診。27日にCPR検査を受け、28日に陽性確認。

 最初に感染確認された小学生(女児)と次に感染した小学生4人が、24日以前に学校以外の場所で接触があったかどうかは不明だ。もし、あったとしたら、学校が再開された25日よりも前に感染していた可能性が高く、もし、ないとすれば学校での感染が疑われる。今のところ、わかっているのはここまでだ。

 ここで個人を責めても始まらない。30代女性が医療スタッフということであればなおさらだ。
 悔やまれるのは、二度受診しながら感染が見抜けなかったことと、症状が続く中、人と会っていたことだ。
 こういう事例を見てみると、毎日の検温はやはり必要なのかなと思う。それと、具合が悪いと思ったら、無理せず学校や仕事を休むこと。家族以外の人と会わないこと。
 子供は大人ほど日々の体調を気にしないから、親の観察が必要だ。子供の様子は、先生と親両方で見守り連絡を取り合おう。

 私がネチネチ調べているのは、感染者を責めようというのではない。
 学校が100%安全とも思っていない。
 ただ、学校再開即危険というようなマスコミ報道に乗せられないためだ。