アフターコロナを考えるシリーズ。などと大上段に構えてしまうと自分自身にプレッシャーかけ過ぎなので、お盆休みの暇にまかせてつらつら考えてみることにしよう。
 すでにまとまった考えがあるわけではなく、書きながら考えるといういつものスタイルだ。

 学校はどうなるか(教育は? 募集や広告広報は?)、塾はどうなるか(大手塾は? 個人塾は?)などもあるが、それ以前に自分のことだ。
 これから自分の仕事はどう変わって行くのだろうか

 で、その前に確認しておくが、私はコロナ前とコロナ後では世の中が変わって行くとは思うが、それはコロナ自体が原因で変わるというより、前々からあった変化やその兆しが、これを機に一気に拡大し加速するだけだと考えている。その意味でアフターコロナは予想し難い世界ではない。

◆紙の情報誌からネット情報へ
 私の主要な仕事の一つに受験生向け情報紙への記事執筆がある。取材し記事を書く仕事は引き続きあると思われるが、記事が掲載される媒体は紙からネットの世界に移行するだろう。
 紙の情報誌がネットの世界に移行すると読者の反応がダイレクトに分かる。つまり、どの記事がどれくらい読まれたかが統計的に明らかになる。
 ちなみにこのブログも記事毎に読者数が分かる。

 読者数が明らかになるのは書き手としては厳しいが、反面どのような記事が受けがよいのかを絶えずリサーチできるのでその点は助かる。
 読まれる記事を書くということを、これまで以上に強く意識しなければならない。

 紙の情報誌であればギリギリ月刊でも許されるだろうが、ネットの世界では更新頻度が低いと忘れられる。できれば毎日、最低でも週1回程度の更新は必要になる。
 個人的には記事の大量生産は得意なほうだが、取材が追いつかない。
 再三言っているように書き手を増やさなければならない。

 今日は詳しく触れないが、学校や塾が広告を出す場合、今までは本紙にしろ折込にしろ新聞が主流だった。
 しかし、発行部数が激減し、かつ読者が高齢者中心の新聞に広告を出す意味はなくなっている。
 
◆紙のパンフレットからHP、SNSへ
 古くからやっている仕事に学校案内パンフレットの制作がある。情報発信手段がこれしかなかった時代は各校ともここに大きな予算を投じたので採算のとれる仕事だった。
 だが、主役の座がWEBサイト(ホームページ)に移りつつある。
 私は年中、各校のサイトをチェックしているが、コロナの影響で明らかに各校の更新頻度は高まった。この流れはアフターコロナの世界ではさらに加速するだろう。
 ただ、紙のパンフレットは使う場面や使い方によってはHPより有効性を発揮するので直ちにはなくならない。
 そのあたりを踏まえて、重心を紙のパンフレットからHPやSNS周りの仕事に移して行かなければならない。

◆消滅するイベント
 進学フェアや合同説明会については、以前から「オワコン(終わってしまったコンテンツ)」であると指摘してきた。
 私としてはこれらは直接のビジネスにはなっていないわけだが、企画に関われば企画料、プログラムなどに寄稿すれば原稿料が入る仕組みにはなっていた。
 しかし、オンラインでいろいろなことが出来ると分かった今、新たに従来型のイベントを立ち上げようとする人はいないだろう。
 アフターコロナでいったんは復活するが、生き残るのは特色がはっきりしていて、出展する学校や広告主にとって費用対効果が高いものだけだろう。
 私が関わった彩の国進学フェアが始まる以前は、少なくとも公立高校が参加するイベントはなかった。その意味で画期的なイベントだった。
 頭がボケる前に、いまだかつてない常識破りのイベントを企画してみよう。

◆テレビかYouTubeか
 地上波テレビによる入試番組も長年関わってきた仕事だ。
 テレビは制作費に加え電波料というものがかかり、1本当たり数十万から数百万の費用が必要なのでよほど強力なスポンサー(広告主)がつかないと番組が作れない。
 しかし、YouTubeは同じようなことがローコストで出来る。
 YouTubeは何でも自由に出来そうだがプラットフォームを提供するGoogle先生次第という面があり、そこに不安がある。アカウントが突然停止されることがある。
 テレビにはその心配がないので、私としては併用作戦を取るつもりだ。

 明日以降は、アフターコロナの学校や塾について考えてみる。