暑さが厳しい。いや、立秋を過ぎているから正しくは残暑が厳しいと言うべきか。今日も40度を超えたところがあったという。
 だが、暑さへの耐性が高い私はまったく食欲が衰えず、むしろ普段より食べ過ぎてしまう。夜もよく眠れる。たっぷり飲んで食って眠る毎日で体重はかなり増えた。

 さて、本日はアフターコロナシリーズ第二弾である。
 学校はどう変わるか。
 教育の中身や方法にまで踏み込むと収拾がつかなくなりそうなので、生徒募集や広報がどう変わるかに絞ろう。

 4月から8月までの5か月間、生徒募集・広報は例年とまったく違った動きとなった。
 1 学校説明会が開けなかった
 2 進学イベントがほぼすべて中止となった
 3 塾対象説明会が開けなかった
 4 中学訪問・塾訪問ができなかった
 5 ツールの制作ができなかった
 6 募集要項が決められなかった
 だいたい、こんなところか。
 もちろん、普段通りやったとか、形を変えてやったとか、そういう学校があるのは承知しているが、ここでは全体的な傾向を言っているのだ。

 いつもやっていたことが出来ないのは大きな痛手であるが、こういう時こそ見直しの好機である。

◆塾説って要らんだろう
 全部を把握しているわけではないが、多くの学校が延期または中止の措置をとった。
 塾説が学校にとって欠かせないイベントになったのは、平成10年代の半ばから後半あたりからだっただろうか。一時期は、ホテルを使って食事付き、3000円から5000円の交通費が出て、さらにお土産付きといった豪華版もあったが、今はそういう接待まがいはなくなった。会場は主に学校で、時間を考えて昼食ぐらいは出すが、1000円程度の図書券とボールペンを配る程度。かなり実務的なものになってきた。
 その実務というのも、いわゆる推薦基準(分かりやすく言うと偏差値基準)の提示がメインだ。これは埼玉県私立の特殊な事情なのだが、事の性質上、文書にして郵送したりメールしたりはしにくいので口頭で伝える。そこに塾説の意味がある。
 塾を一つ一つ回って伝えればいいのだが、規模が小さくスタッフに余裕がない学校だと難しいから、塾説を開き集まってもらう方式は今後も継続せざるを得ないだろう。

 これは個人的な好みだが、せっかく学校でやっているのだから授業を見られるようにして欲しい。そういうのに興味がなく、数字だけ聞ければ十分という人もいるだろうががそれはそれでいい。生徒や先生の様子を見たいという人には、始まる前でも終わった後でもいいから、そういう場面を作ってもらいたい。私の知る範囲だと開智未来中高が授業公開に積極的だ。どの教室で何の教科をやっているかが分かる地図が渡される。ちょっと間違ったら群馬県や茨城県・栃木県に迷いこんでしまいそうな埼玉のはずれの学校だが、私は授業を見られるから行っている。

 なお、塾でもない私にも塾説の案内が届くのは、私が「記事を書く人」であるからだろう。どこかで記事にしてねということだ。よし分かった。期待に応えて記事にするよ。こっちもネタを探しているからちょうどいい。ついでに、たまには広告を出してくれるともっと助かる。

◆やっぱり対面の説明会だ
 先日、浦和一女の説明会に行ってみて思った。オンラインもいいが、やっぱり対面の説明会だ。これはアフターコロナでも変わらない。
 ただオンライン説明会の便利さも分かったので、今後は併用作戦が取られるだろう。今は、学校に多人数を呼べないため代替手段としてオンライン説明会を行っているが、当初から計画に組み込む学校が増えるだろう。
 ホームページを開いたら1年中説明会をやっている。それがアフターコロナの世界だ。
 働き方改革が叫ばれる中、これ以上土日休日の対面型・会場型説明会は増やせない。しかしオンラインなら少数のスタッフで運営できるし、事前にコンテンツを用意しておくこともできる。
 
 あとはオンラインの特性を生かした説明会のやり方だが、それは別の機会に話す。

◆平成型進学イベントは終了
 このことは何度かブログに書いた。このビジネスモデルはコロナが流行ろうが流行るまいが、どっちみち終わりだ。そう言い続けている。
 ただし、イベント自体はなくならない。
 この際学校側に必要なのは取捨選択だ。いろいろな意味でコスパの悪いイベントからは撤退すべきだ。
 主催者への義理とかお付き合いで出展している場合も多いだろう。競合する学校や近隣の学校が出展するのに自分のところだけ出ないと不利になるんじゃないかといった不安感もあるだろう。

 私は主催者の側にいる者だが、学校側がそうやってズルズル続けるから、何の工夫もないイベントがダラダラ続くのだ。
 学校側がイベントは選んで出るという態度に変われば、主催者もオチオチしていられないから知恵を絞るのだ。その結果、令和型の新しいイベントが誕生する。

 もっと書きたいことはあるが、腹が減ったので今日はここまでだ。