越谷サンシティで行われた「進学相談会(入試ファースト)」へ行ってきた。久しぶりの、というか今シーズン初めての対面型合同説明会である。
 今年で20回目であるから、数ある入試イベントの中でも老舗の一つと言っていいだろう。
 主催はNPO埼玉教育ネット。主に個人塾の先生方が集まり作っているNPO法人だ。
 私も一応NPO法人の一員ではあるが、戦力外の扱いなので特に役割分担があるわけではない。
 
 開催日は1日だけ。時間は12時から16時まで4時間。参加校は埼玉県内公私立と県外私立(東京・千葉・栃木)合わせて約70校。
 と、このあたりは例年通りだが、今年はコロナ対策で事前予約制とし、来場者を3分の1程度に絞った。

 密を避けるための様々な策を講じたが、やはりこれだけの人数が集まるとあちらこちらに密集地帯ができる。
 
 東部地区を中心に公立校の参加があるのも、このイベントの特色の一つとなっているが、時期が時期だけに私立ゾーンの方が圧倒的な賑わいをみせている。
 地元越谷の叡明をはじめ、昌平・花咲徳栄・開智未来・春日部共栄・獨協埼玉といった東部地区の学校には長い面談順番待ちの列ができていた。

 面談をメインとするこうした集合型イベントは曲がり角に来ているというのが私の認識だが、今日の盛況ぶりをみると、学校側、受験生側双方にまだまだ底堅い需要があるのだと分かる。
 しかし、学校側からみてコストパフォーマンスが優れて良いとは言えず、受験生側からみても大半が待ち時間というイベントが魅力的であるはずがない。
 そのようなイベントが延々続いているのは、これに代わる21世紀型イベントが見つかっていないからである。また、次世代型生徒募集手法が開発されていないからである。

 偉そうに言うが、私の中では半分くらい答えが見つかっている。
 しかし、それを実現するには膨大なエネルギーを必要とする。
 このブログで何回も書いているので、耳タコだろうが、集合型イベントの代表格である彩の国進学フェアだって、半分は反対、残りの半分はできっこないという状態からの出発だった。
 
 みんながもろ手を挙げて賛成するようなことは、もうあらかた実行済みだ。
 そりゃあ無理だろうと言われるようなことの中にしか新しい答えはない。
 若い時のような爆発的エネルギーはないが、「その手があったか」と言われるようなイベントにもう一度チャレンジしてみよう。
 そんなことを思いながら半日を過ごした。