我慢の3連休第2日目。午前中は軽く10㎞ほどランニング。より正確にはジョギングだ。
 ネットを見ていたら、ちょいとネタになりそうな記事があったのでご紹介。
 ベネッセ教育情報サイトに「高校生がなりたい職業ランキング」という記事があった。

 ランキングという見出しにつられて、つい見てしまった。
 この言葉には効き目がある。
 だから私もよく使う。

◆一般事務が堂々の5位
 アンケート調査によるものだが、どんな方法で、どれくらいの規模で行われたのかは明らかではない。
 が、ネタであるから、いちいち細かい点をツッコむのは野暮だ。

 1位 地方公務員
 2位 看護師
 3位 保育士
 4位 国家公務員
 5位 一般事務
 記事には10位まで出ているので、気になる方はそちらを見ていただこう。

 公務員や看護師・保育士あたりはよくある回答だが、受けるのは一般事務というやつだ。
 高校生はこんなことは思いつかないから、たぶん選択肢にあったんだろう。

 ◆一般事務っていう職業はあるのか
 普通に言えば、職業としては会社員だろう。事務職という言い方ならあるかもしれない。

 Q「ご職業は何ですか」
 A「会社員です」
 Q「会社では何を?」
 A「一般事務です」
 または。
 Q「お勤めは?」
 A「学校に勤めてます」
 Q「先生ですか?」
 A「いいえ、事務です」
 と、こんな感じ。

  一般事務を選択肢に入れておけば、職業について何も考えていない連中が適当に選ぶから、それなりに数を集められるんじゃないか。そうすればネタになる。

◆一般事務の将来
 何か事業を営もうとすれば、必ず事務という仕事が発生する。
 ラーメン屋さんを始めたって、ラーメンだけ作っていればよいというものではなく、売上の集計やら、帳簿への記帳やら、役所への書類提出やら、ラーメンとは関係ない作業がいくらでもある。これは何屋さんでも一緒だ。
 そういう意味では、なくならない職業?と言うことができる。

 ただし、一般事務はそれ自体、直接売り上げを立てられる分野ではないので、それにかかる経費(コスト)はできるだけ節約したい。
 人間にやらせず機械化できないか。
 外注できないか。
 パート・アルバイト、契約社員、派遣社員など非正規でまかなえないか。
 事業者が一般事務について考えるのは常にこれだ。
 
 一般事務を将来の職業?として選ぶのは、なかなかリスキーだ。

 とは言え、前述のようにどうしても発生してしまうのが事務であるから、誰かに担ってもらわなければならない。
 だが。
 事務をやるのに通常は資格は要らない。
 長い修業期間を必要とするわけではない。
 誰でも出来るとまでは言わないが、高い専門性を必要とするものでもない。
 したがって、給料もそこそこだし、昇給もそこそこだ。

 それでも戦後の高度成長時代は、終身雇用制にも守られ、一般事務で職業生活を全うすることもできた。
 今後は無理だろう。
 一般事務を希望する生徒には、そこのとこしっかり教えてやる必要がある。