教室と廊下の壁をなくし三密を回避だと。何でもかんでもコロナと結び付けりゃいいってもんじゃないよ。
 このニュース、コチラから
 【独自】小中学校の教室と廊下、仕切りなくし「3密」解消…整備指針改訂へ(3月22日・読売新聞)

◆見出しにある【独自】って何だ
 最近、ネットニュースのタイトルによく使われるのが【独自】というやつ。
 他紙には出ていません、うちの社だけですよという意味だから、昔で言う特ダネやスクープに近いかもしれない。
 が、このニュースは緊急性も重要性もさほどではないから、単に読ませる工夫なのだろう。
 そのうち、タイトルが【独自】だらけになるぞ。

 ただし、記者会見で配られた資料をそのまま記事にするだけじゃなく、人に会ったり現場に行ったりして記事にするのはいいことだ。

◆学校施設整備指針? 初耳だ
 いやあ、知らんかった。
 こういうの、あったわけね。
 完全守備範囲外なんだが、まだまだ知らないことは山ほどあるってことだ。

 == 同省は学校を新設・改修する際の留意事項を「施設整備指針」としてまとめ、自治体や学校法人に示している。==(上記読売新聞記事より)
 なるほど。
 これまでに何度も指針は示されているようだ。

 学校施設整備指針:文部科学省

 小学校、中学校、高校など学校種ごとに分けられている。
 たとえば「小学校施設整備方針」は、平成13年・15年・21年・22年・26年・28年・31年と約20年間に7回出ている。
 
 で、今回。
 ==新型コロナウイルスの流行を受けて、現在の指針を新年度に改訂し、感染症対策や情報通信技術(ICT)の活用策を盛り込むこととした==(同)
 新しい情勢を受けて、改訂をめざすというわけだ。

◆教室と廊下の壁をなくすなら建て替えでしょう
 今の校舎の作りで壁を取っ払うなら、1教室ずつ開けてホームルームを設けるくらいにしないと隣の授業がうるさくてしょうがない。

 教室と廊下を一体化すれば、その分教室スペースは増えるわけだが廊下がなくなる。
 それとも、他クラスの教室内にズカズカ入って行くのか。

 廊下は通常の移動に使われるだけだなく、いざという時の避難ルートでもある。
 校舎の設計から見直さないと、ちょっとやそっとで実現しそうもない。

 三密回避なら、20人以下くらいの少人数を実現したほうがよほど手っ取り早い。
 でも、それだと人件費が増すだけで、建設業者が儲からないからダメなのかな。

 お忙しい先生方が、「施設整備指針」を全部読むのは大変だろう。
 今日のところは、そういうのがあることを知ればそれで充分だろう。
 少しお時間のある方は、ざっざと流してみたらいいだろう。

 中身はいいこと書いてある。
 と言うか、当然そうあるべきだろうという内容が書いてある。

 指針に沿って施設整備が実現できたら、学校はきわめて快適なものになるだろう。
 全文を細かく読んだわけではないが、そんな感想を持った。

 
 
 教室と廊下の壁がないというのはこんな感じですか?(武南中学校で撮影)