高校野球埼玉県大会が終わった。
 優勝は何とノーシードの聖望学園。
 今年は浦和学院で決まりだと思っていたが分からないものだ。
 
 浦和学院は昨年秋季大会では県大会優勝、関東ベスト4。
 その実績で3月の選抜大会に出場し全国ベスト4。
 そして5月の春季関東大会でも優勝。
 ”無敵”の浦学がよもや県大会優勝を逃すとは。
 2017年花咲徳栄以来の埼玉県勢による全国制覇を期待していただけに残念。

 聖望学園は2009年以来、13年ぶり4回目の夏の甲子園出場。
 初出場 1999年第81回大会
 二回目 2003年第85回大会
 三回目 2009年第91回大会
 初出場の時の遊撃手兼投手が野球ファンなら誰でも知っている鳥谷敬選手(早大→阪神→ロッテ)だ。
 85回大会では全国ベスト8に進出している。

◆久しく出ていない初出場
 2019年の準優勝校・山村学園、2021年の準優勝校・昌平には初出場の期待がかかっていた。
 しかし、昌平は5回戦で、山村学園は準決勝で、共に聖望学園に敗れ夢は断たれた。
 
 伝統ある強豪校の出場もいいものだが、気鋭の新進校の出場も見てみたい。
 そこで、初出場の記録を調べてみた。
 1999 聖望学園【初】
 2000 浦和学院
 2001 花咲徳栄【初】
 2002 浦和学院
 2003 聖望学園
 2004 浦和学院
 2005 春日部共栄
 2006 浦和学院
 2007 浦和学院
 2008 浦和学院
    本庄第一【初】
 2009 聖望学園
 2010 本庄第一
 2011 花咲徳栄
 2012 浦和学院
 2013 浦和学院
 2014 春日部共栄
 2015 花咲徳栄
 2016 花咲徳栄
 2017 花咲徳栄
 2018 花咲徳栄
    浦和学院
 2019 花咲徳栄
 2020 中止
 2021 浦和学院
 2022 聖望学園
 ※2校優勝(出場)は記念大会

 と、こんな具合で、浦和学院と花咲徳栄の二強時代、あるいはこれに聖望学園と春日部共栄を加えた四強時代が続いており、初優勝(初出場)は長らく出ていない。
 実績ある強豪校を打ち負かし、一発勝負の戦いを7回勝ち抜くのは容易ではないということだ。

◆意外と静かな聖望学園
 聖望学園はさぞ盛り上がっているだろうな。
 そう思ってホームページを見ていたが野球のニュースは何も出ていない。
 これから寄付金も募集しなければいけないし、各種取材も殺到するであろうから、てんやわんやと想像するが少なくともホームページ上は静かだ。
 というか、そこまで手が回らんということか。
 (7月27日午後6時現在)
 聖望学園ホームページ

 敗れた浦和学院は仕事が早い。
 本日(27日)時点で、こんな記事を掲載している。
 試合は負けたが、これはお見事。
 浦和学院野球部「夏の大会総集編」

 準決勝で敗れた山村学園はどうか。
 本文は1行で、詳しくは野球部ホームページへと何やら素っ気ない。
 立派な成績だと思うのだが。
 硬式野球部 埼玉県大会ベスト4

 同じく準決勝で敗れた花咲徳栄はどうか。
 タイトルがやたら長いが、記事本文では試合経過も含めて報告している。
 ついでに応援風景の動画も流している。
 第104回全国高校野球選手権埼玉大会準決勝  ~エース金子力投、14安打を放ち2度リードするが、力及ばず惜しくも敗退、「ご声援ありがとうございました」~

 ホームページ上での戦いも二強時代が続いているようだ。