なるほどな、と思ったブログがあったのでご紹介。
InstagramやTwitterから誘導する形だが、行き先は下のブログだ。
冒頭、「志望校選びは早い方が良い。毎年のように中学生に伝えている言葉だ。何も、さっさと志望校を決定せよ、と言ってるわけじゃあない。志望校どうしようかな,と考えだすのは早い方が良いと言っているのだ」とある。
この件に関しては、私も受験生向け情報紙などで繰り返し書いているが、そういうことなのだ。
「早く決めろ」ではなく、「早く考え始めろ」なのだ、
今まで、どちらかと言うと「早く決めろ」と受け取られるような書き方をしていたと思う。
だが、伝えたいのは、「早く考え始めろ」、そのためには家にじっとしていては駄目だから、説明会に行くなり、フェアに行くなり「早く行動しろ」ということなのだ。
そうすれば、結果、早く決まり、その後は受験対策に集中できる。
これからは、そんな書き方をしよう。
なお、筆者の教学館・木下絢一先生によれば、下手くそなサッカー」という表現は自分オリジナルではなく、首都圏模試さんのセミナーで聞いてきた言葉だそうである。
◆6万人が一斉に動くわけじゃない
関連で、私が最近公私立各校でお話していることを書いておこう。
埼玉県には6万人を超える高校受験生(中学3年生)がいる。
本当はもっと多いが、ここでは数字の厳密さは必要ない。
7月に入ったこの時期、一体どのくらいの受験生が動き出しているか。
正確な調査はない。
が、模試の受験者数、フェアや説明会などの参加者数から考えれば、どんなに多く見積もっても全受験生の半分程度だろう。
3分の1がいいところではないか。
あくまで直感に基づく数字だが、そんなものだろうと思う。
つまり、3年生になった途端、全受験生が進学先を考え始めるわけではないということだ。
よって、この時期に説明会を開催したとしても、市場規模は多く見積もっても2万人から3万人がいいところなので、そんなに人数は集まらない。
6万人もいるのに、なんでこの程度しか集まらないのだと考えるべきではないのだ。
募集活動の初期段階、つまり、5月、6月、あるいはぎりぎり7月上旬あたりにフェアや説明会にやって来る生徒は、「早く考え始めた」生徒なのだ。
どうせこの時期にやっても人数が集まらないからと考えている学校は、学校選びを真剣に考えている生徒を無視している、あるいはみすみす逃しているのである。
受験生は、成績の良い順に「早く考え始める」のだろうか。
だいたいにおいて、そうだと思う。
しかし、中堅校や専門高校などに行き生徒に話を聞いてみると、2年生のうちからとか3年生になってすぐとか、そういう生徒も少なからずいるわけである。
必ずしも成績順ではないというのが私の実感だ。
「早く考え始めた」生徒は、高校入学後もそのような行動を取るだろう。
高校側から見れば、ぜひ入学して欲しい生徒たちだ。
夏休みのフェアや説明会、体験入学は、そういう生徒たちを見つけやすいのであるから、集まる人数に関係なく大事にしてあげて欲しい。
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