ワードプレスに入っているプラグインの一つをバージョンアップしたところ、新規投稿が出来なくなった。
こいつは困った。
このブログは私自身の安否確認の意味もあるのだ。
なにせ10年間ほぼ欠かさず投稿している。
記事更新が突然ストップしたら、「すわ、ついにその時が来たか」と心配する人もいるだろう。
って、そんなことないか。
自意識過剰ってものだ。
結論として、数時間ああでもない、こうでもないと試行錯誤しながらついに修復に成功したのである。
我ながらアッパレ。
って、これまた自惚れなのだが、我々世代はこうやってパソコンなど電子機器と付き合ってきたのである。
今の子は、学校で基礎から教えてもらえて羨ましい。
さて、今日のお題である。
今春、徳島県神山町に開校した私立高専の話。
注目の「神山まるごと高専」、学生も教員もゼロから手探りで進む開校後のリアル(東洋経済education × ICT編集)部
この学校、Sansan創業者の寺田親弘氏が発起人となり開校した。
高専としては約20年ぶりの新設校ということで話題となったが、今年4月、1期生44人が入学し、順調な滑り出しをみせた。
なお、Sansanはクラウド名刺管理サービスで知られるベンチャー企業である。
松重豊、野間口徹、満島真之介らが登場するテレビCMをご覧になった方も多いだろう。
この分野では8割のシェアを誇り、東証プライム上場の超優良企業だ。
同校の目指す人物像は「モノをつくる力で、コトを起こす人」。
起業家を育てようということだ。
起業家が作った学校なら当然そうなるだろう。
いろいろ見どころの多い学校であるが、ここで詳しく解説するわけにも行かないので、学校の概要については、こちらを見ていただこう。
個人的な注目点の一つは資金集めだ。
学校開設に関わる資金やその後の運営資金は、企業からの協賛金だ。
ソニーやソフトバンクなどから膨大な資金が寄せられた。
学校ホームページに紹介されているので、そこだけでも見てもらいたい。
皆さんご存知の企業がズラズラ並んでいる。
協賛者(パートナー)は4種類に分かれる。
ファウンディングパートナー(開設・運営資金)
スカラーシップパートナー(奨学金基金)
リソースサポーター(物品提供)
プログラムサポーター(授業支援)
神山まるごと高専 パートナー(企業・個人)
この中でスカラーシップパートナーは実質学費無料化を図るためのもので、1社10億円だという。
11社が賛同し資金提供した。
ソニー、ソフトバンク、富士通、ロート製薬、セコム、リコーなど。
いずれも巨大企業だが、1社10億円とは驚きの金額だ。
企業であるから当然、費用対効果を考えた上での出資だろうが、一体どんな見通しを持ってのことなのか。
もっともこれら大企業の年間広告費は数百億から数千億に上るから、こうした出資により企業イメージの向上が図れれば元は取れるのかもしれない。
で、今日のところの結論であるが、やはり資金集めである。
私立学校は、在校生から徴収する授業料等や、自治体からの補助金が主な収入源になっているが、少子化の進行によりこれらが先細るのは目に見えている。
蛇口を、いやそうじゃない、タンクはたくさん持っていたほうがいい。
さまざまな寄付金、協賛金、その他資金を集めるシステムを急ぎ構築したほうがいい。
神山まるごと高専では、地方創生応援税制、いわゆる企業版ふるさと納税の仕組みも活用しているようだ。
非営利たる学校法人は利潤を求める必要はない。
が、学校の持続性を考えた時、資金は必要である。
これまでにない新たな発想に基づく集金システムが求められる。
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