昨日の記事で書き忘れたことがあった。
 塾説をやりたいが名簿がないという件だ。
 案内状を送りたいが、近隣の塾名や住所が分からない。

 いつの時代の話だ。
 今時、郵便で案内状を送ろうという発想がどうかしている。
 ホームページやSNSで発信すればいい。

 去年出てくれて、今年も引き続き出て欲しい塾だったら案内状もいい。
 塾生を送ってくれた実績のある塾を特別扱いするのは考えてもいい。
 影響力あるインフルエンサーなら直接電話を入れるくらいしてもいい。

 でも、何十通、何百通もの無差別攻撃を仕掛けるのはどうなんだろう。
 時間、労力、金の浪費ではないか。

◆ホームページやSNSで伝わらなかったら
 その場合は潔く諦める。
 情報感度が低い塾とは付き合わなくていい。

 ホームページやSNSで発信してもそれに気づかない塾もあるだろう。
 が、たぶんそういう塾は、昨日も書いたインフルエンサーとしての役割は期待できない。

 SNSはやらない、見ない。
 スマホは持たない。
 そういう変わり者、と言うか臍曲がりも一定数いるだろう。
 しかし、何度も言うように生徒募集は合理化も追求しなければならないタスクであるから、「正式な書状が届かぬ限り、出席してやらんぞ」という塾は、対象から外させてもらおう。

◆5月下旬から7月上旬に集中
 私立の塾説は5月から7月に集中する。
 5月中旬から下旬は中間考査と重なり、7月上旬は期末考査と重なる学校が多い。
 塾側も考査対策授業になるだろう。

 結局、両方に都合が良い5月末から7月初めに設定されるので、日程が重なることもある。
 大手塾は手分けして出席することもできるが、個人塾の塾長はどの学校に出席するか迷うこともあるだろう。

 ではこの集中期を避けて秋に実施した場合はどうか。
 9月は文化祭シーズンと重なって無理。
 となると10月から11月にかけて学校行事の合間を縫ってということになるが、それでは遅い。

 私立はこの時期から個別相談中心になってくる。
 受験生もそろそろ志望校の絞り込みに入ってくる時期に、「ぜひ本校もよろしく」と言われても、塾側としては手の打ちようがない。

 こうした実情であるから、他校との日程重複はある程度覚悟して集中期に設定するしかない。

◆以前と言っていることが違うではないか
 これまで塾説や学校説明会のありかたについて、数々の発言をしてきた。
 昔を知っている人からは「以前とは言っていることが違うではないか」と指摘される。

 そのとおり。
 だが、耄碌し、昔言ったことを忘れてしまったわけではない。
 可能な限り脳内情報をアップデートすることを心がけている。
 
 大半の人がスマホを持っている。
 中学生全員がタブレットかPCを持っている。
 多くの人がSNSで交流している。
 それらで検索や共有(シェア)という行動を取るようになった。

 それでけだはない。
 環境問題への関心がより高まった。
 働き方改革が国の最重要施策の一つとなった。

 と、数え上げればきりがないが、こうした変化を踏まえれば目的論も方法論も変わって当然だ。
 もちろん物事の本質はそう急には変らないのだが、塾説や学校説明会ごときは、教育の本質とはまったく関係ないのであるから、時代に合わせ変えるのが当然だ。

 来年になったら、また違う話をしているかもしれない。