今年2回目の講演は東松山市での中学2年生以下向け。
 県西部比企地区にある県立4校(松山・松山女子・小川・滑川総合)による合同説明会での講演だ。
 
 比企(ひき)地域とは、東から西に向かって「吉見町・川島町・東松山市・滑川町・嵐山町・鳩山町・小川町・ときがわ町・東秩父村」の1市7町1村であると埼玉県ホームページに説明があった。
 かつては吉見町やときがわ町にも県立高校があったが、今は東松山市・滑川町・小川町だけ。
 なお、私立は東松山市に東京農大三、嵐山町に大妻嵐山がある。

◆エリア(地域)の協調は不可欠
 学校が地域で生き残るにはどうしたらいいか。
 一つの方法はライバル(競合校)をすべて叩き潰すことである。
 つまり一人勝ちを目指す。

 が、私はこの方法をあまりお勧めしない。
 周りに学校がなくなって「ポツンと一校」状態になると、今度は他地域との戦いで不利になる。
 選択肢が多い地域の方が少ない地域より魅力的だからだ。
 よって、同地域にある学校は、公私立の枠を超え、全体で集客を図ることが重要だ。
 「競争しつつ協調する」。

 数年前から始まったという4校合同によるイベントは、超少子化時代の募集戦略のあり方としてもっと注目されていいだろう。

 今日の講演のポイント以下のとおり。

◆変わることより変わらないことに注目
 令和9年度入試の変更では調査書の仕様が変わること、全員に面接が課されることなど、これまでとの違いに注目が集まりがちだ。
 が、これは仕方ない。
 しかし学力検査と調査書の学習の記録の評定が重視されるのは今までと同じ。
 この変わらない部分こそが「入試の肝」「合否の鍵」なのである。

 だから、今から面接の心配などする必要はない。
 直前にちょこっとやればいい。
 「自己評価資料」は、その面接のための台本みたいなものだ。
 面接官は台本通りに質問し、受験生は台本通りに答える。
 そんなこと今から準備する必要ないだろう。

◆頑張る場所を間違えてはいけない
 皆さんの中に、頑張る場所を間違えている人がいるかもしれない。
 勉強について言えば、一番頑張る場所は学校である。
 6時間×5日間=30時間。とにかくガンバル。

 家は休むところ。食う、寝る、遊ぶところ。
 「うちの子、家で全然勉強しないんです」
 それで結構。
 学校で頑張ってきたんだから、家ではダラダラさせてあげなさい。

 塾はもっと先、もっと上の勉強をするところ。
 
 だいたいこんな内容だが、このあたり小川高校ホームページの新着記事で上手くまとめて下さった。
 
比企4県立高校合同進路説明会実施しました