本日は「どこはや会」主催の入試講演会。
 会場は正和工業にじいろホール、またの名を春日部市民文化会館。

 主催者側である埜口義塾・赤井先生、教学館・木下先生、幸彩学習塾の根岸先生。
 全員古くからの知り合いであるから講演は無料で引き受けてもいい。
 が、今回はしっかり講演料をいただくことにした。
 埼玉新聞社の講師派遣システムを利用してもらったので、主催者は埼玉新聞社に講師派遣を申込み、講演料を支払う。
 なので私は、後日、埼玉新聞社に対し講演料を請求する。
 埼玉新聞社は手数料を差し引き、私に対し講演料を払う。
 なお、このシステムを利用した結果、今日の講演は埼玉新聞の記事になる。

 募集人数は20人だったが、幸いにも席はすべて埋まった。
 人数が集まらないと主催者は、講演料・会場使用料など自腹を切ることになる。
 これがビジネス。
 これが商売。
 しかし、こういう経験を積み重ねて人は成長するのだ。

◆相手はプロ。かつ予習済み
 教育関係者対象となっていたが、当初の想定は塾の先生方が中心だった。
 が、ふたを開けてみると、高校の先生方からの参加希望もあった。
 県内公私立に、県外私立も。
 有難い。と同時に、ちょっと驚いた。
 平日の午前中だから、出張申請が必要だっただろうに。よく校長が許可したな。しかも有料なのに。
 そんなわけで、話の内容に高校の先生向けも加えた。

 先月、中学生・保護者向けに入試改革の講演をする機会があったが、その時と比べると今日はプロが相手だ。
 いちいち用語の説明をしなくていいから助かる。
 冒頭から学習指導要領、アドミッションポリシーなどと専門用語が続くが、説明は不要。
 それに、このブログの読者の方が多い。
 そもそも今日の講演会自体もこのブログで知ったという人も。
 というわけで予習十分であるから、その点でもやりやすい講演だった。

◆高校の先生を叱る
 講演の詳しい内容はここでは書けない。
 有料の会だからだ。

 ただ、こんな話をした。
 中学生が高校について調べ始める時期が遅すぎる。
 最終的に出願校を決めるのは間際でいいとして、12月、1月になって学校見学に行ったり説明を聞きに行っているようではダメだ。
 学校調べは夏休み前まで、できれば2年生のうちに済ませておくべきだ。
 そして3年生になったら、受験勉強一直線。
 学校についても調べなくちゃいけない、勉強もしなくちゃいけないとなるから大変なのだ。

 もし学校調べを早めに済ませておき、受験勉強に集中する期間が長くなれば、受験生の学力を上がるだろう。
 結果、入試平均点も上がるだろう。
 私の野望は、難易度は変わらないのに平均点が上がってしまう状況を作ることだ。

 が、そうならないのは、高校側にも責任がある。
 いつもまでもダラダラと説明会をやっているからだ。
 説明会を早めに切り上げれば受験生はもう少し早くから学校調べをやるようになる。
 
◆一息ついたら学校訪問
 今日の参加者の中には、私がまだ一度も訪問したことのない学校の先生もいらした。
 埼玉県内は全制覇(コンプリート)している私であるから、当然県外校ということになる。
 行ったことがない学校については書いたり、語ったりしないを信条としているので、これらの学校には一度お邪魔しなければならない。
 公立入試が一段落したらぜひ訪問させていただきたいと思う。

 初対面の塾の先生方とも何人かご挨拶させてもらった。
 塾説明会その他イベントで会っていて、向こうは分かっているらしいが、こっちは分からん。
 人にあまり興味がなく、顔や名前もすぐ忘れてしまう(と言うか最初から覚えていない)のは私の欠点なのだが、できたら挨拶ぐらいしてくれると有難いな。
 友達は要らないが仲間は欲しい。