川口北高校の1・2年生対象説明会を見てきた。
 今日は春日部高校も説明会だが、知り合いの何人かがそちらに行っているので、後で様子を聞いてみよう。

 それにしても、この時期に説明会日程がかぶるなどということは昨年までだったら考えられないことだ。

 川口北の場合、限定80組(160人)と少ない募集だったが、ネットでの募集開始から10分ほどであっという間に定員に達したという。
 1・2年生保護者のこの熱心さ。
 令和9年度の公立入試改革が受験生・保護者の背中を押しているのではないかという見方がある。
 たしかにそれはあるだろう。
 が、私の見方はやや異なる。
 早めに情報収集に入る親子は以前からいたのだが、高校側がそういう人たちのためのイベントを開かなかったので、その存在が見えにくかった。
 だが、昨年あたりから早期イベントが増えてきたので、その存在が可視化された。

◆高校生が校内を案内
 川口北の説明会は前半40組(8時半~)、後半40組(10時半~)の二部制で行われた。
 なお、土曜日だが1・2年生は通常授業(3年生は家庭研修中)。

 参加者の8割強が中学2年生親子、2割弱が中学1年生親子。
 川口市からの参加者が多いのは当然だが、さいたま市もそれに劣らず多い。
 また、越谷、吉川、三郷など武蔵野沿線からも多い。

 最初の30分は全体説明。
 その後、10人程度のグループを作り校内見学。
 案内役はすでに進学先が決定している高校3年生が務める。
 また、各グループには在校生保護者有志が数人ずつ補助役として付く。
 案内役の生徒や補助役の保護者スタッフを募集したところ、すぐに集まったそうだ。

 当然だが私もグループの一員として校内ツアーに参加した。
 施設や設備については案内されるまでもないのだが、高校生のガイドぶりを見ておこうと思った。

 で、これがまあ、とんでもなく上手い。
 当然ながら先生は先生で上手いのだが、それとはちょっと違った目の高さ。
 間もなく卒業する高校3年生だから、一般的な生徒目線よりはもうちょっと高め。
 と言って、先生方の上から目線までは行かない。ちょうどいい高さ。

 今時の高校生の表現力には驚くが、これはやはり日頃の教育の成果か。
 われわれ世代は、この年で、こんなに上手く説明はできなかった。
 加えて川口北の場合、探究にはかなり力を入れているから、プレゼン力はさらに高い。

 説明会のあり方については昨日のブログにも書いたばかりだが、こうした新しい手法が次々に実行に移されているのは頼もしい限りだ。

 お客の側としては、先生の口からはっきり聞きたいこともあるだろう。
 何でもかんでも生徒にやらせればいいというものではない。
 責任ある立場からの、責任ある発言が必要である。
 
 だが、その一方で、生徒目線からの正直な感想も聞きたい。
 両者をうまく組み合わせるのがこれからの説明会のやり方だろう。