明後日(18日)から埼玉県公立高校入試は志願先変更期間となる。
 諸々事情があって志願先を変更する受験生もいるだろう。
 制度としてある以上、上手く使って欲しいと思う。
 ただ、過去のデータを見ると、志願先を変更するのは志願者全体の1%とか2%程度である。
 したがって、ここで大きく倍率が動くことはないと予想されるが、そんな中でもその動向が注目される学校がいくつかあるので、今日はそれを紹介しよう。

◆杉戸(1.41倍)
 全県普通科の中でも11位の高倍率である。
 過去5年間の同期倍率は平均で1.10倍であるから、今回の1.41倍とは0.31ポイントの差がある。
 また、昨年同期の1.24倍と比べても0.17ポイント高い。
 数字的には回避される条件(倍率が下がりそうな条件)がそろっているが、はたしてどれほどの動きが見られるか。

◆浦和東(1.38倍)
 過去5年間の同期倍率は平均1.19倍であり、今回の1.38倍はそれより0.19ポイント高い。
 また、昨年同期の1.17倍と比べると0.21ポイント高い。
 1.3倍台後半を維持するかどうか。

◆朝霞(1.37倍)
 過去5年間の同期倍率は平均1.19倍であり、今回の1.37倍はそれより0.18ポイント高い。
 また、昨年同期の1.16倍と比べると0.21ポイント高い。
 1.3倍台後半を維持するかどうか。

◆大宮南(1.36倍)
 過去5年間の同期倍率は平均1.17倍であり、今回の1.36倍はそれより0.19ポイント高い。
 また、昨年同期の1.10倍と比べると0.26ポイント高い。
 ここも1.3倍台後半を維持できるかどうかに注目だ。

◆大宮東(1.17倍)
 特に高倍率とは言えないが、過去5年間の同期倍率は平均1.01倍であるから、同校としては近年にない高倍率である。前年同期は0.93倍だったから0.24ポイントの急上昇。
 このまま1.1倍台後半を維持するかどうか。

◆大宮武蔵野(1.11倍)
 ここも全県普通科平均には及ばないが、過去5年間の同意倍率は平均0.98倍であるから同校としては高倍率と言えるだろう。
 昨年同期0.87倍、一昨年同期0.94倍と比べてもかなり高い。
 1.1倍台を維持できるかどうか。

◆小川(1.10倍)
 全県普通科平均(1.17倍)には及ばないが、過去5年間の同期倍率は平均0.98倍であるから同校としては高倍率と言えるだろう。
 1.1倍台を維持できるかどうか。

 以上。
 学校選択問題実施校を中心とした、いわゆる上位校に注目が集まるが、今回はそれらには触れなかった。
 もちろん動向は気になるのだが、そのあたりの分析をされる方は大勢いらっしゃるので、普段あまり話題に上らないと思われる学校を取り上げた。